
本件は、ある人物が繰り返し遭遇する不審な車両とその運転者による嫌がらせ行為を追った証言に基づいている。被害者は、特定の車両が自らを追跡し、意図的に嫌がらせを繰り返していると感じ、その証拠を集めるためにスマートフォンで写真や動画を撮影した。しかし、証拠として十分な映像を収めることができず、警察への通報も虚しく、嫌がらせは継続することとなった。最終的には、相手の車両に接近し、問いかけを行ったものの、その後、不意に車両が急発進し、物理的な衝突が発生した。この一連の出来事に対する事情聴取が行われる中で、警察の対応や発言に問題があることが浮き彫りになり、被害者の精神的な追い詰められた状態が明確に描かれることとなった。本件を通じて、警察の対応の透明性と正当性が問われ、法的観点からその問題点が指摘される。

I刑事の事情聴取
刑事:同じ車にやられたんですか?
私:はい、今回も同じ車です。ただ、嫌がらせとしては他の車も多く関わっている可能性があります。
刑事:今回その車を見つけましたか?
私:はい。
刑事:動画かなんか撮ってるんですか?写真とか?
私:写真は撮りました。
刑事:他になんか動画とかありますか?
私:動画撮っていたんですが、会話も全部撮っていました。ただ、録画中に「あ、これは動画撮ったままで電話できる」と思ってしまって、110番したんです。
刑事:で、110番したんですね。動画、残ってます?
私:それを説明しています。ただ、どうやらその動画が録画を終える前に電話をかけてしまったみたいで、録画できていませんでした。
刑事:もう一回確認してもらっていいですか?残っていれば、それが状況の証拠になります。
私:残っていません。さっきも確認しました。
刑事:残っていれば、それですべての状況がはっきりするんですけどね。
刑事:スマホを見せてもらえますか?
専門家の視点:「スマホを見せてもらえますか?」
1. プライバシーの保護と任意性の確認
刑事が「スマホを見せてもらえますか?」と尋ねる行為は、捜査の一環として証拠収集を目的としたものであると考えられます。ただし、被害者が「自分のスマホですから、あまり他人に見せたくない」と回答している場合、この要求は慎重に扱われるべきです。スマートフォンの中には個人の高度なプライバシー情報が含まれるため、本人の明確な同意なしに閲覧することは原則として許されません。刑事が閲覧を求める際には、その行為が任意であることを明確に伝える必要があります。また、裁判所の令状が必要になるケースもあり、これを怠るとプライバシー権の侵害に当たる可能性があります。
2. 捜査とプライバシーのバランス
スマホの中の情報が事件解決に重要である場合でも、捜査が被害者のプライバシーを侵害してはいけません。この場合、刑事はスマホの内容を見せることが完全に任意であり、被害者に対して無理強いする意図がないことを伝え、信頼を築くべきです。
私:えっと、いや、そういうわけじゃないんです。ただ、自分のスマホですから、あまり他人に見せたくないというか、それに関係するかどうかもわからないんですが、今日は特にいろんな車をもしかしたらと思って撮ってあります。
刑事:写真を撮ってるんですね。
私:はい。
刑事:動画はやっぱりないんですね。今日撮った写真ってどれぐらいありますか?
私:今日、他の車もですか?多分、全部違うと思いますよ。
刑事:その声をかけた人は何でわかったんですか?
私:それは4回目だからです。ナンバーも一緒、車種も同じです。
刑事:その写真があるんですね。
私:はい、あります。
刑事:前に撮った写真は?
私:ここにはないです。スマホを買い替えているので、今はありません。ただ、家のパソコンには保存しています。
私:1回目、2回目は知らない人だったので、顔まではじっくり見ていないんですが、3回目の時にわざと目の前を通ったんです。その時に女性の顔が見えて、覚えていました。今日の人でした。
刑事:どこの誰とかっていうのは知ってますか?
専門家の視点:「どこの誰とかっていうのは知ってますか?」
1. 適切な質問だが背景の把握が不足している可能性
刑事が「どこの誰とかっていうのは知ってますか?」と質問するのは、犯人特定に向けた情報を得るために適切なものです。しかし、被害者が繰り返し同じ車による嫌がらせを受けていると訴えている点から考えると、過去の通報や警察内部の記録をもとにした、より具体的な質問が行われるべきです。このやり取りからは、警察内での情報共有や記録確認が不十分である可能性が示唆されます。
刑事:知らない。ふーん。
専門家の視点:「知らない。ふーん。」
1. 被害者の証言を軽視する態度の問題
刑事が「知らない。ふーん。」と返答した態度には、被害者の証言を軽視しているような印象を与える可能性があります。捜査官は、被害者の訴えに真摯に耳を傾け、冷静かつ敬意を持って対応することが求められます。このような発言は被害者に不信感を与え、警察全体の信頼性を損なう結果を招きかねません。被害者が感じた違和感や疑念を軽視することなく、しっかりと対応する必要があります。
私:なんで警察だ、警察だって言うかというと、最近その車を3回目に見つけた時に110番通報しました。「不審者です」と伝えたら、通報を切った直後に西入間警察署から電話がありました。匿名でお願いしたのに、私の電話にかかってきたんです。

刑事:うん。
私:それで「これから調べます」と言われて、5分もしないうちに「相手を特定しました。注意もしました」と連絡がありました。その前に「今は警察官が出払っているから行けない」と言っていたのに、わずか5分で特定して注意したというのがどう考えてもおかしいじゃないですか。
私:3回目の時、西友の駐車場に車が止まっているのを見つけました。暗くなっていたので遠くからスマホのカメラで倍率を上げてナンバーを確認したら一致していました。その時も110番通報しました。通報すると車が走り出して、隣のファミリーマートの駐車場に移動しました。
私:「車がファミリーマートに移ったので『ファミリーマートに移りましたよ』と110番通報しました。そして『私ここにいますからね』と伝えました。『今回は私待ってますからね。すぐにパトカーよこしてください』とも言ったんですよ。」
私:「『ファミリーマートにいますよ』と通報したらすぐにまた車が走り去っていなくなった。そのままそうね、20分、30分ぐらい待ちましたかね?だけどパトカーは一切来ない。ああ、これは警察なんだなと思いました。」

私:「警察がつけているんだ。警察がつけているのか、警察が誰かを使って・・・。」
刑事:「使って、なんのために?」
専門家の視点:「使って、なんのために?」
1. 被害者の主張を軽視するような発言のリスク
刑事が「使って、なんのために?」と質問した背景には、被害者の主張の真偽を確認する意図があると考えられます。しかし、この発言が被害者にとって、主張を疑われている、または軽視されていると感じられる可能性が高い点に注意が必要です。特に、被害者が複数回の嫌がらせを受けた結果、警察に対する不信感を抱いている場合、このような発言は不必要な心理的負担を与える恐れがあります。
2. 信頼構築の必要性
被害者の証言に対し、否定的または軽視するような態度を取ることは、警察への不信感をさらに強める結果につながります。刑事は中立的かつ共感的な態度で被害者の話を聞き、捜査の進展に繋がるよう適切な情報を引き出す必要があります。
私:「分からない。それは、そこまで話したらどんどん話が深くなっていきますけど、うちでは家庭の問題を抱えてるわけですよ。」
私:「なんとなく感じるのは、私を合法的な手段ではなく、嫌がらせをして出て行かせようとしているということです。その件については、公安委員会にも伝え、回答ももらいましたが、それはお手盛りの内容で、警察官に聞いて署に聞き、再び警察官に聞いて得た回答をそのまま伝えているだけです。結局、それは想定通りの答えで、ただの言い訳に過ぎません。」
私:「そういう風に家の問題を抱えていて、どうも私に嫌がらせをして出ていかせようとしている雰囲気を感じています。最初のうち、まず父に対して『出て行け』と言い、それで父を家から追い出しました。それは民事の話であり、刑事ではなく、警察や役場も『民事不介入』ということで終わっているはずなんです。その後、母と喧嘩になり、母が家を飛び出して、110番通報をして警察に保護されました。」

私:「西入間警察の地域課の課長さんか誰かが家に来たんです。その時、外で『出てこい』だの何だのと騒がれていたので、それに応じてドアを開けました。そして、『何ですか?』と尋ねた上で、『何だったら家の中で話しましょうか?』と私が提案し、家に入れて3人で話をしました。相手2人と私で話をした結果、『こういう事情だったんですよ』と説明しました。その後、『どうするんですか?警察来いって言うなら行きますよ』と言ったんです。」

私:「『逮捕するなら逮捕してください』と言ったら、『逮捕もしないし、警察に来る必要もない』と。ただ『個人的な意見を言わせてもらうと、あなたはこの家から出て行った方がいい』って言うんですよね。」
刑事:「そしたら今日あった話を聞かせてもらっていいですか?」
私:「車を見つけました。車が止まってました。で、遠くから写真を撮りました。ちょっとね。私もここのところずっと我慢していたんです。やってたことといえばこれ全部あれですよね。被害として後で見てもらった方がいいですよね?」
刑事:「写真撮らせてください。」
専門家の視点:「写真撮らせてください。」
1. 証拠収集の適切性
刑事が「写真撮らせてください。」と発言したことは、証拠収集の観点から適切な行動といえます。しかし、被害者が自身のスマホや写真に対するプライバシーの懸念を抱えている場合、その意図や目的を丁寧に説明する必要があります。説明が不足していると、被害者に不信感を与える可能性があるため注意が必要です。
2. 任意性の確認
刑事が被害者に証拠を提供させる場合、必ず任意であることを明確に伝えるべきです。特に個人の所有物に関わる場合、提供を強要していると捉えられると法的な問題が生じる可能性があります。刑事が信頼を得るためには、被害者が安心して証拠を提供できる環境を整えることが重要です。
私:「アプリで環境音を出せるアプリがあるんですね。」
刑事:「環境音?」
私:「環境音って言って先ほどの方も理解してもらえなかったんですけど、こういうのを大音量でヘッドホンつけて何でそんなことをするかっていうと最初ね。こうしたんですよ。こういう風にでカメラで前を見ながらこうやって歩くことにしたんですよ。」
私:何でかっていうと、何をするか言ったら、私が反応するのを見ているんですよね。一番最初に負けても、その時バカだから全然大丈夫かなかった。無理かなかったのは逆に言うと、その人たちにとっては、「何で何とかしないんだろう」と多分歯がゆかったんだと思うんですけど、野鳥を捕まえて、今日も野鳥を撮りに行きましたが、その時期にはカワセミを狙って1日中警戒していました。
私:その3台の車は私の車の周りを囲むように遠巻きに常に配置されていました。それがいつも私の車の近くにある状況で、「これは何だろう?」と最初は全く見えなかったのです。ただ、徐々にと気づき始めてからは、どこでもかに撮影に行くと必ずそういう車が考えていることがわかりました。
私:その頃、近所の家にどの車があるかはかなり注目しているので、不審な車が集中しているとすぐに気がつきます。しているのを見て、「これは面白いぞ」と思い始めました。そして、「またやられているのかな」と疑念を抱くようになりました。
私:一度追跡したことはあります。そうしたら東松山まで行きました。で、散々歩きルートを走り回った挙句、巻くような走り方をして消えて行ってしまいましたが、そういうことをされているので、私はその時はそこまでなかったんですが、今になって考えてみると、あれは逆にわざとやっていて嫌がらせをしていたんだと思います。
私:で、こっちは精神的に追い詰められて、私今双極性障害で◯◯クリニックに通っています。やっと気づきました。だから、私は今度見ないようにしたら効果があるだろうと思ったんです。
私:とりあえずスマホでカメラ見て、例えば人が迷惑じゃないですか? こんなことやって歩いてたら。
刑事:要は撮影の画面にして歩いているってこと?
私:集中して見れば、ここで何をやっても、あっちで何をやっても気にしないんじゃないですか。で、さらに・・・。
刑事:スマホをつけて?
私:そうしたら何やりだしたか?って言ったら、今私が気にしているのはプリウスなんですよ。で、プリウスの電子音が聞こえますよね。あのわざと音を出してるやつ。静かすぎて危ないから、わざと音を出しているじゃないですか。あの音がしょっちゅう聞こえるんですよ。これやってるとだから、もうこれはたまらんと思って。さっきの音をヘッドホンで大音響にして、音は聞こえない、で見てるのはこの画面だけ。で、何か反応が動きがあっても見ない。見なければ彼らも。
刑事:嫌がらせをしない?
私:そう。嫌がらせにならないじゃないですか。だからそういう風にして歩いていただけですよ。
刑事:で、今日もそうやって歩いていた?
私:で、今日も歩いていて、私はその東口に安いから借りていたんです。めったに出かけないんですよ。出かけないようにしてるんですよ。逆にバス代とかかかっちゃうから、月に週に多くて1回、2週間に1回とか。だからもったいないから一番安い駐車場で3000円っていうところで、ここで我慢しようと思って止めてたから、ちょっと駅から離れてるんですよね。で、そうすると東口の駅からその駐車場まで歩いて歩いたんですけど、その間でやられるんですよ。
刑事:うーん、音が聞こえたんだ?
私:うん、音が聞こえるっていうか、プリウスが通ったりね。あそこなんて車通りなんか全然ない…。あとは、もう1つやられるのはGPSを使われてて、そのために私、今日、今回110番しちゃったんで、でもまた使えなくなっちゃいましたけど。全部スマホからタブレットまで、全部入れ替えました。
私:GPS使われて後ろから追跡されてるんで、一番最近では?えーと…。
刑事:いいですか?
私:話させてください。前提があるんで。1月に…。
刑事:前提というか、ちょっとね、私もいろいろね。今日あったことをまず知りたいんで…。
専門家の視点:「前提というか、ちょっとね、私もいろいろね。今日あったことをまず知りたいんで…。」
1. 被害者の証言を遮るリスク
刑事が「前提というか…」と話を遮るような発言をすることは、被害者にとって、自身の証言が軽視されている、または十分に聞いてもらえていないと感じさせる可能性があります。特に、被害者が複数回の嫌がらせを受けている状況で、過去の出来事や前提を説明しようとしている場合、刑事はそれを丁寧に聞き取る姿勢を示すべきです。このような対応が不十分であると、被害者の信頼感を損ねる原因となります。
2. 証言の全体像を把握する重要性
事件における過去の経緯は、被害者の行動や主張の正当性を判断する上で重要な要素です。刑事が「今日あったこと」だけに焦点を当てることは、事件全体の背景を見逃し、解決を遅らせる要因となりかねません。被害者の話を遮らず、十分に聞き取ることで、事件の本質を理解する姿勢が求められます。
私:あの、後で話しますんで、そこだけちょっと話させてください。それで終わりますんで。1月にあったことは、小川町の温泉に泊まりに行ったら、ずっと後ろをつけられて、で最後はあんな辺鄙な場所の駐車場に私が止まって、ハザードを出して止まったら、普通だったら何も用事がないんだったら抜かして来ますよね?
抜かさないで、そこで止まったんですよ。私が駐車場に入れてから動き出したんですよ。おかしいじゃないですか、どう考えても。あり得ないじゃないですか。で、しかもそれはシルバーのマークX。シルバーのマークXっていうのは警察車両としてよく使われる車ですよね?
刑事:ふーん。ふん。
専門家の視点:「ふーん。ふん。」
1. 被害者の証言を軽視する態度のリスク
刑事が「ふーん。ふん。」と返答したことは、被害者に対して真剣に話を聞いていない、または証言を軽視しているような印象を与える可能性があります。特に、被害者が具体的な状況や不審な出来事を詳細に説明している場面でこのような返答を行うと、被害者が自分の訴えが無視されていると感じ、不信感を抱く原因になりかねません。
2. 傾聴と適切な反応の重要性
捜査官は、被害者の証言を正確に記録し、誠実に対応することが求められます。曖昧な返答や軽い反応は、被害者との信頼関係を損ねるだけでなく、重要な情報を見落とすリスクを伴います。被害者が感じた違和感や不安を十分に尊重し、適切な質問や反応を示すことが重要です。
私:で、そんなことをやられてるもんだから、私は今日はとりあえず、まずいつもその東口から駐車場に行くまでを、ちょっとルート…、あ、本当はね、タクシー使って行こうと思ったんですよ。タクシー使えば見なくて済むから。で、駐車場まで送ってもらって、で、帰りもあそこ、駐車場からタクシー呼んで西口に行って、バスで帰れば見なくて済むかな?と思ったんだけど。タクシーが朝行ったらなかったんですよ。来てなかったんですよ。止まってなかったんですよ。で、しょうがないからいつもと違うルートで西口からそのまま踏切に行って、踏切を渡って駐車場まで行ったんですよ。
私:で、帰りにどうしようかなと思って、タクシーを呼ぼうかなとも思ったんですけど、それはやめて、ちょっとルートを変えてみようかなと思ったんです。あそこを渡って西口に行くというルートを試してみることにしました。渡った道を線路に向かって進んでいったら、そこに白いプリウスがあったんです。「ほら、やっぱり白いプリウスがあるじゃないか」と思って、「まだ嫌がらせしてるじゃないか」と感じました。私はその車の近くまで行き、写真の倍率を2倍か3倍に上げて撮影しました。ナンバーもしっかり写っていました。
私:それは先ほどもお見せしました。で、もういい加減、私もキレました。近くまで行って、車の横まで行きました。これまではそこまでやっていませんでしたが、さすがにもう、これ以上やられてもたまらない。ルートを変えても嫌がらせをするということは、一体どこまで何を見てるんだよって話ですよね。
私:横に歩いて行って、車の前で立ち止まりました。そのまま、そしたらガラスが下りてきて、しばらくお互い見つめ合っていました。相手はニヤニヤしていましたね。それで、私はまずヘッドホンを外しました。いや、ヘッドホンを取ったというより音を消したんですね。そうそう、音を消しました。それで、相手に聞こえる状態にしてから、「何をやっているんですか?」って言ったんです。ああ、そうだ、確かに最初に「何をやっているんですか?」って言って、それから「いつもやってますよね?」とも言いました。
刑事:あなたが?
専門家の視点:「あなたが?」
1. 被害者の行動に疑念を抱かせる表現のリスク
刑事が「あなたが?」と質問することで、被害者が自らの行動について非難されている、または疑念を抱かれていると感じる可能性があります。被害者は繰り返される嫌がらせ行為に対し、状況を改善しようと行動しているだけであり、その行動に対して無駄に疑いをかけるような発言は、被害者の心理的負担を増大させる恐れがあります。
2. 中立性を保つ質問の重要性
捜査官は、被害者の証言に対して中立的かつ丁寧に対応する必要があります。「あなたが?」という発言は簡潔であるがゆえに、文脈によっては被害者に誤解を与えかねません。代わりに「そのように話しかけたんですね」など、相手の行動を確認するニュアンスの言葉を選ぶことで、被害者に安心感を与えることができます。
私:はい。
で、まず、やってることが1回目からずっと一緒なんですよ。2人でスマホを持って、「おかしいな…」と思うのは、その場所の住人でもないのにそこに車を停めて、スマホを一生懸命こうやってスクロールしてるんです。私が通らない時にはやらないんですよね。それが、私が通る時だけ始まるんです。
私:で、さっきも言ったように、3回目か4回目の時に女性の顔をはっきり見ていたんです。そして今日行ったら、その女性の顔が全く同じだったんですよ。2人ともスマホを持って、一生懸命スクロールしていて。「いつもやってますよね?」って言ったんですけど、その後のやりとりが、何を言ってきたかは正直あまり覚えてないんです。ただ、女性の方が「あなた、もう行きましょうよ」とか言い出したんです。あ、そうそう、スマホをいじっているのは「ポケモンをやってるんだ」と言ってましたね。
私:で、60代か70代くらいの夫婦かわからないけど、夫婦と思われる男女が、おかしな場所に車を停めて、一生懸命スマホを2人で持ってスクロールして、ポケモンをやってるっていう言い訳をしてきたんです。なるほど、そういう言い訳もあるのかとは思ったけど、今考えてみても、どう考えてもおかしいですよね。で、私が…そう、そしたら女性が「もう行きましょうよ」と言って、男性はそのままの様子でしたけど、「あ、これ、このまま走り出しちゃうかな」と思ったんです。
私:で、私が「あの、感触があるのはここなんです。なんでここだって言えるか?」と言ったら、ドアの窓枠にここが当たった感触があったからです。その感触でわかるんですけど、多分この辺まで手を入れたんでしょうね。私はこういうふうに、こういう感じで手を中に入れたわけです。
以下の通り校正しました。
私:中にこういうふうに手を入れましたが、もちろん顔に向けたわけでもなく、ハンドルを握ろうとしたわけでもありません。ただ、男性は私の手を見ていました。それははっきり覚えています。そして、その直後に急発進したんです。
私:フルスロットルでバーッと走り出して、ガーンと当たりました。それで私もパニック状態になりました。手が抜けないんですよ。
刑事:うん。うん。
私:そのまま引っ張られちゃったんですよ。それで、さっきも言ったけど、大股で1歩、2歩引きずられて、そこで耐えきれなくなったんじゃなくて、手が抜けたんです。
私:抜けたんですけど、抜けた瞬間、車が勢いよく走り続けていたので、私は耐えきれず肩からドーンと落ちてしまいました。それで地面を2回くらい転がって、この状態になったんですよね。
刑事:うーん。ケガしたのね。うーん。
私:今、ここが当たったところで打撲で痛いんです。それに、勢いよくバーンとぶつかったことで肩も痛い。そして、何より一番ひどいのは腰ですね。転んだというか、車に引きずられて引きずり落とされ、叩き落とされたという感覚なんです。
刑事:ふーん。
専門家の視点:「ふーん。」
1. 被害者の訴えを軽視していると受け取られるリスク
刑事が「ふーん。」と返答することは、被害者が深刻なケガや事件の詳細を説明している場面では、真剣に話を聞いていない、または軽視しているという印象を与える可能性があります。被害者にとっては、自身の状況を伝える重要な場面であり、このような対応は不信感やさらなる心理的負担を生む原因となりかねません。
2. 傾聴の姿勢の重要性
捜査官は、被害者の証言を正確に記録し、共感的な態度を示すことで、被害者との信頼関係を構築することが求められます。「ふーん。」のような曖昧で短い反応ではなく、「そのような状況だったのですね」や「詳細を教えていただきありがとうございます」といった言葉で応じることで、被害者に寄り添う姿勢を示すべきです。
私:それで腰を強打しました。転びながらその様子を見ていたんですが、かなりの勢いで車はそのまま真っ直ぐ行って、右に渡る橋の下へ向かっていました。多分タイヤの音を立てていたと思います。キュキュキュッという音がして、ガーッと逃げていきました。
私:で、私はもうパニックで呆然としていました。手も震えていました。

刑事:わかりました。
私:写真だから。あの、怖いのがね。自慢するわけじゃないんですけど、高いカメラとレンズを使っているんですよ。それがこの中に入っているんです。もし壊れていたらどうなるんだろうなって考えました。この状態です。ほら、この状態なんです。
私:あーあーあー。
刑事:転んだことによって。
私:あー、なんとか大丈夫なのかな?とは思いますけど、それにしたって全くの無傷ではないですね。「無傷ですか?」って言われたら、無傷ではないです。でもちょっと傷が入ってます。これ。レンズとしては使えますし、撮影するには問題ありませんけどね。
私:まあ、たまたま私が保護用に貼ってあったフィルムのおかげで助かりましたけど、これ剥がれてますからね。もし剥がれてなかったら、もっと大変なことになっていたと思います。私は気がついたらすぐに貼り直してますし、毎回撮影に行く前にはチェックしています。それでも、少なくともこういう衝撃が与えられているのは間違いないです。で、こちらがカメラですけどね。
刑事:ちょっととりあえずちょっと撮っとこ。
専門家の視点:「ちょっととりあえずちょっと撮っとこ。」
1. 証拠収集の目的を明確にする必要性
刑事が「ちょっととりあえずちょっと撮っとこ。」と発言したことは、現場の状況や物的証拠を記録する意図と考えられます。ただし、「とりあえず」という言葉は、被害者に対して曖昧な印象を与える可能性があります。証拠収集の意図や目的を明確に伝えることで、被害者の不安を軽減し、捜査への協力を促すべきです。特に高価な機材が関係する場合、その扱いについて被害者に説明することが信頼構築につながります。
専門家の視点:「うん。」
2. 被害者の説明に対する反応の重要性
刑事が「うん。」と簡単な相槌を打つことは、被害者の話を聞いている意思を示すものであり、問題ない場合が多いです。しかし、被害者が自身の不安や被害の詳細を説明している場面では、より具体的な応答をすることで、被害者が話を聞いてもらえていると感じられる状況を作り出すことが重要です。
刑事:うん。
私:わかんないですけどね。これはちょっと…。あの、私は記憶がないですけど、この剥がれ、当たっている可能性はありますよね。一応スイッチは入りますけどね。
私:あ、大丈夫か。生きてるか。
私:ああ、行けますね。なんとかそこまではひどくないです。
私:ちょっと今日写真を撮りに行って、これをリュックに入れていたんです。それで転んだので、被害状況を確認していたんですけどね。
私:一応、当たった跡はあります。私は毎日チェックしているので、もしこんな状態だったらすぐ保護用のフィルムを貼り直しています。で、一応これによって撮れなくなったり、動作不良があるかどうかも、簡単に確認しましたが、今のところ大丈夫です。
私:はい。
刑事:プリウスの運転手が何をしたんですか?
専門家の視点:「プリウスの運転手が何をしたんですか?」
1. 質問の意図と被害者への説明不足
「プリウスの運転手が何をしたんですか?」という質問は、状況を具体的に把握しようとする意図としては適切です。しかし、この質問が繰り返される場合、被害者が「すでに説明しているのに聞いてもらえていない」と感じる可能性があります。捜査官は、被害者の証言を記録する際に、過去の発言をしっかり確認し、必要な場合のみ追加で具体的な質問をするべきです。
私:何をした?
刑事:うん、うん。
私:何ですか?
刑事:何をしたんですか?
私:その。
刑事:いつですか?
専門家の視点:「いつですか?」
1. 文脈の把握不足と被害者の混乱を招く可能性
「いつですか?」という刑事の質問は、具体的な状況を確認する意図としては適切ですが、被害者が既に説明した内容を繰り返し尋ねられると、「話が聞き流されている」と感じる可能性があります。これにより被害者が混乱し、不信感を抱く恐れがあります。捜査官は被害者の証言を正確に記録し、再確認が必要な場合にはその理由を明確に伝えるべきです。
私:いやずっと言ってるんですけど。
刑事:はい。いつのことを言っているんですか?
私:今日のこともそうですけど…。
あー、私がなんで近づいたかってことですか?
刑事:そうそう、なにをした?
専門家の視点:「そうそう、なにをした?」
1. 被害者の混乱を避けるための明確な質問の必要性
刑事が「そうそう、なにをした?」と尋ねるのは、被害者の行動や状況を確認する意図として理解できます。ただし、このように短く簡略化された質問は、被害者が具体的な内容を繰り返し説明しなければならない状況を作り出し、混乱や不満を招く可能性があります。捜査官は、文脈を整理したうえで、明確で具体的な質問を行うことが重要です。
私:いや、わからないですけど、何だろう?いや、だから私は最初から言ってるように、最初はそういうことをされても全く…。
刑事:うん。
専門家の視点:「うん。」
1. 相槌の適切性と傾聴の姿勢
刑事の「うん。」という相槌は、被害者の話を促し続ける意図がある場合には問題ありません。しかし、このような簡単な反応が繰り返されると、被害者にとって「真剣に聞いてもらえていない」と感じられる可能性があります。特に、被害者が詳細に状況を説明し、不安やストレスを訴えている場面では、具体的な応答や共感を示す言葉が求められます。
2. 共感的な対応の重要性
「それでどのような動きだったのですか?」や「その時どう感じましたか?」などの具体的な質問を挟むことで、被害者が話を続けやすくなり、また警察の信頼性を高める効果も期待できます。
私:だから、さっきから長々と説明してちょっとあのあまり。
刑事:やったりね。うん。
専門家の視点:「やったりね。うん。」
1. 曖昧な表現のリスク
刑事が「やったりね。うん。」と曖昧な反応を示すことで、被害者に「真剣に聞いてもらえていない」「話を軽視されている」と感じさせる可能性があります。特に、被害者が詳細を説明している状況でこのような応答をすると、不信感を与え、事件に関する協力を妨げる要因となりかねません。
2. 適切な確認と共感の重要性
曖昧な相槌ではなく、「具体的にどのようなことがあったのですか?」や「その時何か他に気づいたことはありますか?」といった質問を挟むことで、被害者の話を深掘りしつつ信頼関係を構築することができます。捜査官としての中立性を保ちつつ、丁寧な対応が求められます。
刑事:そう。そうそう。
私:て言うか、さっき説明したように、初めの頃は私は全く鈍感で気づかなかったんです。でも、彼らが一生懸命何かをやってくる中で、最初に異変を感じたのは、西友に行った帰りだったと思います。暗くなっていて、ちょっとおかしな動きをしている車が停まっていたんです。「あれ、おかしいぞ」と思って。その時はすでに少し敏感になっていたので、歩いてその車の近くまで行ってみたんです。
その時、私はだいたい周りの家や車のことは把握していたので、「どの家にどの車があるか」というのはわかっていました。でも、その車はその家の車のはずがないんです。そこの家の人がプリウスに乗っているなんて認識がなかったので、「なんでここにプリウスが停まっているんだ?」と思いました。しかもライトがついている。
それで近づいて行ってみたんです。その時はまだスマホでナンバーを撮ったりはしていなかったんですが、車の中を見たら、2人がスマホを持って、一生懸命スクロールしているんです。見ていて異様な光景でした。
私:で、それを見た時、最初は「私のことを見張ってるんだ」と思ったんです。でも、それにしてはあまりにも下手くそすぎるんですよね。
刑事:見張り方が?
専門家の視点:「見張り方が?」
1. 被害者の不安を軽視しない質問の重要性
刑事の「見張り方が?」という質問は、被害者の主張を具体的に確認しようとする意図があると考えられます。しかし、文脈によっては軽い口調や疑念を感じさせるものと捉えられる可能性があります。被害者が深刻な不安や疑念を抱えている状況では、質問の仕方に細心の注意を払い、被害者の気持ちに寄り添う姿勢が必要です。
2. 質問の仕方を工夫する必要性
「そのように感じた理由を詳しく教えていただけますか?」などの具体的な質問に置き換えることで、被害者が安心して詳細を話すことができる環境を作ることができます。また、被害者の訴えを丁寧に聞く姿勢を示すことで、信頼関係を深め、捜査を円滑に進めることが可能になります。
私:そうそう、警察があんな下手な張り込みの仕方をするのか?って思ったんです。それで、だんだん気がつき始めました。「いくらなんでも、そんなに警察はバカじゃないだろう」と。
刑事:うん。じゃあ違うよね。
専門家の視点:「うん。じゃあ違うよね。」
1. 被害者の主張を簡単に否定しない重要性
刑事が「うん。じゃあ違うよね。」と発言したことは、被害者の疑念や主張に対して軽々しく結論を出しているように受け取られる可能性があります。このような発言は、被害者に「話を軽視されている」「真剣に捉えてもらえていない」と感じさせる恐れがあります。捜査官は、被害者の視点を十分に尊重し、具体的な根拠がない限り軽率な否定を避けるべきです。
2. 中立的な姿勢の必要性
「そのように思われた理由を教えていただけますか?」や「他にそのように感じた出来事はありましたか?」といった質問に置き換えることで、被害者が詳細を話しやすくなり、信頼関係を損なうリスクを回避できます。また、被害者の話を最後まで聞き、全体像を把握した上で判断することが重要です。
私:そう。で、「なんだろう?」と思ったら、ふと気がついたんです。「あ、そうか、これは存在をアピールしてるんだ」と。こないだもやられましたよ。プリウスじゃないけど。
私:それはね、あれこれじゃなくて、前のスマホに動画が残ってますよ。ただ、その動画っていうのは、具体的な行動というより、「そこにプリウスがいた」という証拠みたいなものなんです。その時も駅に向かう駐車場、駐車場から駅に向かう途中で撮ったんですけど、その時の車はプリウスじゃなかったんですけどね。
刑事:ごめんなさい。今ね、この話を一度まっさらな気持ちで聞いてもらいたいんですけど、もしあなたが逆の立場だったとしたらどう思いますか?たとえば、車の中でスマホを見ていました。すると突然、誰かが車のドアのところに立って、「何ですか?」って聞いてきた。その上で、ドアに手を入れられたら、どう感じますか?

専門家の視点:「ごめんなさい。今ね、この話を一度まっさらな気持ちで聞いてもらいたいんですけど…」
1. 被害者の立場を軽視している可能性
刑事の「まっさらな気持ちで聞いてもらいたい」という発言は、一見すると客観性を促す意図があるように見えます。しかし、被害者に対して事件の背景や経緯を一時的に切り離し、純粋にその場面のみを考えるよう求める行為は、被害者が経験した複雑な背景を軽視していると受け取られる可能性があります。このような対応は、被害者に「自身の経験が否定されている」と感じさせ、心理的負担を増大させる恐れがあります。
2. 被害者の感情と背景を尊重する必要性
捜査官が被害者の証言を検証する際には、背景や文脈を十分に考慮しながら進めるべきです。「その時の行動についてさらに詳しくお聞きしたいのですが、背景も含めて説明いただけますか?」など、被害者の感情や経験を尊重した形で質問を進めることが重要です。これにより、被害者との信頼関係を損なうリスクを回避できます。
私:状況次第じゃないですか?
刑事:うん状況うん。
私:状況次第・・・
刑事:今日、あなたがしたことを逆に考えてみてください。たとえば、あなたが運転手として車で駅の近くに停まっていたとします。すると、誰かがずっとドアのところに立っていて…。
専門家の視点:「今日、あなたがしたことを逆に考えてみてください。」
1. 被害者の立場を弱める可能性
刑事が「あなたがしたことを逆に考えてみてください。」と述べたことは、被害者の行動を疑問視するように聞こえる可能性があります。被害者が説明する状況を「逆に考える」ことを求めることは、被害者が受けた嫌がらせや加害行為の背景を無視し、あたかも被害者が問題行動を起こしたかのような印象を与える危険性があります。
2. 被害者の感情を尊重しながら客観性を促す必要性
捜査官が客観性を求める際には、「あなたの視点と、運転手の立場から見た可能性についても考えてみると、どのように感じますか?」など、被害者の感情や背景を尊重しつつ、状況の客観的な理解を促す質問が必要です。これにより、被害者に寄り添う姿勢を示しながら必要な情報を引き出すことができます。
私:ああ、わかりました。じゃあお答えしますね。私だったら、例えば私が車にいて、あなたでも誰でもいいですが、全く知らない第三者が車のドアのところに来たとします。そして窓を開けて、「何ですか?」と言ったらその人が手を入れてきて、「お前さあ、俺のことつけてるだろ?」みたいなことを言われたとしたら、私はまず110番通報を試みると思います。そして、もしそれができない状況であれば、とりあえず窓を閉めようとするでしょうね。
刑事:うん。
専門家の視点:「うん。」
1. 相槌の意図が曖昧であるリスク
刑事の「うん。」という発言は、相槌として使われているものの、文脈によっては被害者に「話を軽視されている」と感じさせる可能性があります。特に、被害者が自身の意見や状況を詳細に説明している場面では、より具体的な返答や共感を示す言葉が求められます。
2. 共感と適切な応答の重要性
「なるほど、そう考えられるのですね。」や「その点についてさらに詳しく聞かせていただけますか?」といった具体的な応答を加えることで、被害者が話を続けやすくなり、信頼関係を構築する助けになります。相槌だけでなく、内容を理解している姿勢を示すことが重要です。
私:どちらにしても、私はまず110番通報をしますね。
刑事:うん。
私:あんな風に走って逃げて、それも急発進して逃げた上に、私を引きずっていることを明らかに認識していたはずなんですよ。
私:で、引きずった上に、相手が倒れていることなんて、多分バックミラーを見れば分かるはずですよね。だとしたら、それって完全にひき逃げですよね。
刑事:ん?
刑事:それも、ね、問議するんだけど、そういう状況。ね、何されるか分かんないっていう、ね、全然あなたと面識ない人がいきなりね。来て、いきなり手入れられて、しかもね。あの見た通りね。ご高齢の方々なんですよ。
専門家の視点:「それも、ね、問議するんだけど…」
1. 被害者への偏見を招く可能性
この発言は、あたかも被害者の行動が加害者の行動を正当化するかのような印象を与える可能性があります。特に「何されるか分かんない」という表現は、被害者を潜在的な脅威として描き出してしまう恐れがあり、被害者が不当に責められていると感じる原因となり得ます。捜査官としては、中立的な姿勢を保ちながら、被害者の主張を公平に聞く必要があります。
2. 被害者の背景と文脈を考慮する必要性
事件の背景や経緯を考慮せず、表面的な状況のみを取り上げることは、被害者に対する偏見を助長する可能性があります。捜査官は「そのような状況でどのように感じましたか?」や「その時の状況をさらに詳しく教えていただけますか?」といった質問を行い、被害者が詳細を安心して話せる環境を提供するべきです。
私:だからまっさらで言うとそうですけど、先程から私はそのために説明してるわけですよ
刑事:それはあなたの?あれですよね?
私:顔も見てますよ、だって。
刑事:顔を見ても、あなたのあれですよね?
刑事:被害、ね、その、車を運転してた人、あなたは、ね、勝手にその人のことを知ってるって思ってるだけじゃないですか?
専門家の視点:「勝手にその人のことを知ってるって思ってるだけじゃないですか?」
1. 被害者の主張を軽視する可能性
「勝手にその人のことを知ってるって思ってる」という発言は、被害者が相手を識別する能力や記憶を否定するように聞こえる可能性があります。被害者が経験や観察に基づいて得た情報を一方的に軽視すると、被害者の信頼を損ねる恐れがあります。このような発言は、被害者がさらなる説明をする気力を失わせる原因にもなり得ます。
2. 被害者の主張を尊重しつつ確認する方法
捜査官は、「その方を特定したと思われた理由を詳しく教えていただけますか?」や「どうしてその人だと感じたのか、具体的な点をお聞かせください」といった形で、被害者の視点を尊重しながら情報を収集するべきです。このようなアプローチは、被害者が冷静に情報を提供できる環境を整えることに繋がります。
私:うーん、その可能性もあるかもしんないけど、
刑事:そこにいきなり手を入れられて、何をされるかわからないってなったら、普通は逃げますよね?
専門家の視点:「そこにいきなり手を入れられて、何をされるかわからないってなったら、普通は逃げますよね?」
1. 被害者を暗に非難する表現のリスク
この発言は、被害者の行動が加害者の反応を正当化するかのように聞こえる可能性があります。「普通は逃げますよね?」という問いかけは、被害者の行動を不適切であると暗に示唆しているように受け取られる危険性があります。被害者の行動を分析する際には、その背景や状況に十分配慮する必要があります。
2. 中立性を保ちながら状況を確認する重要性
捜査官は、被害者に偏見を持たれたと感じさせないよう、「その時に相手がどのように反応したか、具体的に教えていただけますか?」や「相手の行動について、どう感じられましたか?」といった形で質問を行い、中立的かつ建設的なコミュニケーションを心掛けるべきです。
私:逃げないよね。だから「普通逃げますか?」って私に言われても、私は 110 番しますよ。
刑事:うーん。ほら窓閉めるってことは同じことじゃない?
私:窓閉めて相手に危害を加えるなら、やらないですよ。
刑事:え、今ね。今はいろんなことがあるからね。
専門家の視点:「え、今ね。今はいろんなことがあるからね。」
1. 曖昧な発言による被害者の混乱
刑事の「今はいろんなことがあるからね。」という発言は非常に曖昧で、被害者にとって真剣に対応してもらえていないと感じさせる可能性があります。このような表現は、被害者が「自身の訴えが軽視されている」と受け取るリスクがあり、心理的負担を増大させる恐れがあります。
2. 明確な意図と共感を示す必要性
捜査官は、曖昧な表現を避け、被害者の訴えに対し具体的かつ誠実な応答を行うべきです。「現在の状況を詳しく理解したいので、もう少しお話を聞かせてください。」や「その点について、どのように感じていますか?」といった具体的な質問をすることで、被害者が安心して話を続けられる環境を提供することが重要です。
私:じゃあ、まっさらにして聞きますけど、私は加害者なんですか?なんでそんなこと言われるの?そんな言われ方をされなきゃいけないんですか?私、今怪我してるんですよ。
私:今のこの状態はまっさらにして聞いたら。これはひき逃げじゃないんですか?
刑事:ひき逃げもなります。ね、あります。
私:じゃあひき逃げですよ。
刑事:ただね、それをね、正当防衛っていうのもあります。そこも含めて、ね。まっさらにしてお話を聞いてるんですよ。
専門家の視点:「正当防衛っていうのもあります。そこも含めて、ね。」
1. 被害者の状況を矮小化するリスク
刑事が「正当防衛っていうのもあります」と発言したことは、被害者の怪我や状況を軽視していると受け取られる可能性があります。被害者が深刻な怪我を負っているにも関わらず、加害者側の行動を正当化する可能性を示唆する発言は、被害者に不信感を抱かせ、事件の公正な対応に対する期待を損なう恐れがあります。
2. 客観的な検証の必要性
捜査官は、正当防衛の可能性を検討する際にも、被害者の感情や立場を尊重することが重要です。「その時の状況についてさらに詳しく聞かせていただけますか?」や「どのように行動されたのかを一緒に確認させてください」といった形で、被害者の視点に寄り添いつつ客観的に事実を確認するアプローチが求められます。
3. まっさらな視点の使い方に注意
「まっさらにして」という表現は、被害者が訴える背景や文脈を無視して、単なる表面的な事象のみに焦点を当てるよう求めていると解釈される可能性があります。このようなアプローチは、事件の真相解明を妨げる要因となりかねません。背景を含めた全体像を慎重に分析する姿勢が必要です。
私:うーん、だから、まっさらにしてだから答えましたよ。私だったら110番します。
刑事:うん、110番。うん、なんで110番するんですか?それは?
私:え?110番、警察を呼んだ方がいいからですよね。
刑事:うん、要はね、絡まれてるっていうことですよね。全然知らない人にいきなり。
刑事:ね、人の見解はいろいろあります。110番する人もいるし、そのまま窓を閉めて対応する人もいるし、ねえ・・・。
専門家の視点:「ね、人の見解はいろいろあります。110番する人もいるし、そのまま窓を閉めて対応する人もいるし、ねえ・・・。」
1. 被害者への共感不足と責任転嫁のリスク
この発言は、「人の見解はいろいろある」という一般論を持ち出すことで、被害者の具体的な経験や感情を軽視しているように聞こえる可能性があります。特に、被害者が怪我を負い、精神的にも追い詰められている状況では、このような発言は「自己責任」として責められていると受け取られ、不信感を招く恐れがあります。
2. 被害者の感情と立場を尊重した対応の重要性
捜査官は、被害者に寄り添いながら具体的な状況を確認する姿勢を持つべきです。「その時、110番を選ばれた理由を詳しく教えていただけますか?」や「窓を閉める以外にどのような選択肢があったとお考えですか?」など、被害者の視点に立った質問を行うことが重要です。これにより、被害者が安心して事実を説明できる環境を提供できます。
3. 責任追及の印象を避ける表現の工夫
「その状況での対応について多様な選択肢があることを理解していますが、具体的にどのような行動が適切だと感じられましたか?」といった形で質問をすることで、被害者に責任を押し付けているような印象を与えずに、状況を客観的に確認することが可能です。
私:私の印象を話してもいいですか?私は被害者なのに、今、私の非を咎められているようにしか聞こえないんですけど、なんでそんなことをされなきゃいけないんですか?ここまでの状況で。
刑事:要は、話を聞いていると、ずっと「こうだ、こうだ」という思い込みにしか私には聞こえないんですよ。で、「この人はずっと私をつけていて、頭に来て声をかけました」ということですよね、今日は。
専門家の視点:「要は、話を聞いていると、ずっと『こうだ、こうだ』という思い込みにしか私には聞こえないんですよ。」
1. 被害者の主張を思い込みと断定するリスク
刑事が被害者の説明を「思い込み」と断定するような発言をすることは、被害者の信頼感を損なうだけでなく、被害者が感じた具体的な危険や状況を軽視する結果を招く可能性があります。この発言は、被害者にとって「訴えを真剣に受け止めてもらえていない」という印象を与えかねません。
2. 被害者の感情に寄り添う姿勢の重要性
捜査官は、被害者の体験や感情を尊重しながら事実を確認する姿勢を持つ必要があります。「そのように感じられたのはどういった状況だったのでしょうか?」や「具体的にどのような行動があったと感じられましたか?」といった質問を通じて、被害者の主張を丁寧に聞き取るべきです。
3. 発言の中立性と建設的な対応の必要性
「思い込み」といった評価的な表現ではなく、「そのように感じた背景について、さらに詳しくお聞かせいただけますか?」といった中立的な表現を使用することで、被害者が安心して事実を説明できる環境を作ることが可能です。
私:んー、なんだかわかんないけど、私を加害者にしたいんだったら・・・。
刑事:加害者にしたいんじゃないですよ、うん。
専門家の視点:「加害者にしたいんじゃないですよ、うん。」
1. 曖昧な否定の問題点
この発言は、被害者に対する否定的な印象を和らげる意図で発せられた可能性がありますが、「加害者にしたいんじゃないですよ」という言葉自体が被害者の疑念を完全に払拭するには不十分です。このような曖昧な否定表現は、被害者が捜査官の中立性や意図に疑問を持つ原因となりかねません。
2. 被害者の立場を明確に肯定する必要性
被害者が自分の立場に対して不安や疑念を感じている場合、捜査官は「あなたの被害を正確に把握し、公平に捜査を進めることが私たちの責務です」など、明確に被害者の立場を認識していることを伝えるべきです。
3. 建設的なやり取りを促進するための表現
「加害者にしたいわけではありません」ではなく、「その点について事実を丁寧に確認して、正確な判断を目指しています」といった表現に変えることで、被害者の不安を軽減し、信頼感を高めることができます。
私:被害者、被害者としてここまで体も傷ついて、心も傷ついてここに来ているのに、そんなことを言われる筋合いはないですよ。言われる理由なんてないです。
刑事:状況的にさっきねあなたはね、いろんなルートを・・・
私:それを言い出したらね。あのー、そもそもじゃあ、それが私の世迷言で、えーと、私が悪いばっかりだって話ならばね。だったら、じゃあなんで警察を対応してくれなかったんですか?110番通報したときに。
刑事:いつのことですか?
私:それはだから今まで話したじゃないですか?毎回毎回私は・・・。
刑事:今日のことじゃないですよね?今日のことじゃないですよね?
専門家の視点:「今日のことじゃないですよね?今日のことじゃないですよね?」
1. 被害者の過去の訴えを軽視する可能性
刑事が「今日のことじゃないですよね?」と繰り返し確認することで、被害者の過去の通報や訴えが現在の状況とは無関係であるかのような印象を与える可能性があります。このような対応は、被害者の訴えが一貫しており、現在の事件に関連があるという事実を軽視していると感じさせる恐れがあります。
2. 過去の状況を現在と結びつける重要性
捜査官は被害者が経験した一連の出来事を全体的に把握し、その中で現在の事件がどのような位置付けにあるのかを理解する必要があります。「過去の通報がどのように今日の状況につながっているとお考えですか?」や「それについてもう少し詳しく教えていただけますか?」といった形で、被害者の説明を引き出すべきです。
3. 被害者の信頼を損ねない質問の工夫
「今日のことも含めて、過去の出来事がどのように関連しているかを整理したいのですが、教えていただけますか?」といった形で質問を行うことで、過去の訴えを軽視している印象を与えずに、事実確認を進めることができます。
私:今日のことじゃない。今日のことにつながる・・・。
刑事:今日はお話聞いてね。今ね、私客観的に・・・。

専門家の視点:「今日はお話聞いてね。今ね、私客観的に・・・。」
1. 客観性を強調することで被害者の主張を軽視する可能性
「客観的に」という表現は、中立性をアピールする意図があったとしても、被害者の主張や感情を無視していると受け取られる可能性があります。このような発言は、被害者が「自分の経験が軽視されている」と感じる原因となる恐れがあります。
2. 被害者の感情と背景を尊重した対応の必要性
捜査官は被害者の感情や体験を尊重しつつ、事実確認を進める必要があります。「客観的な視点で整理するために、あなたの経験や考えを詳しくお聞かせいただきたい」といった形で、被害者の話を真摯に受け止める姿勢を示すべきです。
3. 被害者に安心感を与える表現の工夫
「今日はお話をじっくり伺いたいので、これまでの状況を整理して教えていただけますか?」といった表現を用いることで、被害者が安心して話を続けられる環境を作ることができます。このアプローチは、被害者に対する信頼感を醸成し、捜査をスムーズに進めるのに役立ちます。
私:そういう前提があるから、前提があるから、今日の私の行動があったわけで・・・。
刑事:うん。うん。うん。
私:今日、今日 4 回目なんですよ。あの人たちがそういう形で現れたのが。
私:ポケモンだって言ったってそんなものが通るんですか?それで。
刑事:ん?まあ話は聞きます・・・。
専門家の視点:「ん?まあ話は聞きます・・・。」
1. 被害者の不信感を助長する曖昧な応答
「まあ話は聞きます」という曖昧な発言は、被害者に対して真剣に耳を傾けていない、または軽く流されているという印象を与える可能性があります。被害者がすでに精神的・身体的に傷ついている状況では、このような言葉はさらに不信感や孤立感を増大させる要因となりかねません。
2. 被害者に安心感を与える適切な対応
捜査官は、被害者が抱えている疑問や不安に真摯に向き合い、「お話を全て伺いながら、事実関係を整理したいと思います」といった明確で安心感のある表現を用いるべきです。このような対応は、被害者の信頼感を高め、正確な情報提供を促す助けとなります。
3. 曖昧な態度を避ける重要性
「ん?」や「まあ」といった曖昧な言葉を使わず、「それは重要なポイントですね。その状況についてさらに詳しく教えていただけますか?」といった明確な応答をすることで、被害者が自身の経験を真剣に受け止められていると感じられる環境を提供できます。
私:それが警察じゃないと主張するのであれば、警察じゃないということにしてもいいけれど、だけど、どっちにしたってそんなところでそんな不審な行動を起こしていて。で、何で警察は110番した時に、西入間警察に連絡して「もう本人を特定しました、注意しました」なんて短時間で言えるんですか?
刑事:ごめんなさい、それはちょっと私たち東松山警察で・・・

専門家の視点:「ごめんなさい、それはちょっと私たち東松山警察で・・・」
1. 責任の所在を曖昧にするリスク
「それはちょっと私たち東松山警察で・・・」という発言は、被害者が抱く疑問や不満に対して責任を回避していると受け取られる可能性があります。警察組織内での連携や情報共有の不足を疑わせる発言にもなりかねません。このような対応は、被害者の信頼感を損ない、警察全体への不信感を招く恐れがあります。
2. 被害者の疑問に真摯に向き合う必要性
「その件については西入間警察に関する事案ですが、確認してお答えできることがあればご説明します」といった形で、被害者の疑問に真摯に対応する姿勢を示すべきです。このようなアプローチは、被害者が警察全体を信頼しやすくするための第一歩となります。
3. 組織的対応の重要性
警察内部での情報共有が不十分である場合、組織全体の信頼性が疑われる原因となります。被害者の疑問に対して「関連部署に確認を取り、できるだけ早くお答えします」といった表現を用いることで、組織として責任を共有していることを明確に伝えることが可能です。
私:それは逃げだよ。それはあんた逃げたよ。
刑事:それは分からないですよ。
私:私は警察と話してるんだから、さっきから言っているように。
刑事:警察ですよ。東松山警察ですよ。
私:東松山だろうと西入間だろうと関係ない。私にとったら警察・・・
刑事:警察署としての意見は言いません。警察署としての意見は言いません。
専門家の視点:「警察署としての意見は言いません」
1. 組織としての責任を否定する発言の問題
「警察署としての意見は言いません」という発言は、被害者に対して警察組織全体として責任を回避している印象を与える可能性があります。特に、被害者が警察全体に対する信頼を損ないかねない状況下では、このような発言はさらに被害者の不安を増大させる原因となります。
2. 被害者の信頼を回復するための適切な対応
捜査官は「東松山警察署としての立場を明確にするために、事実確認を行います」や「現在の状況について責任を持って対応いたします」といった表現を使用し、組織的な対応を示すべきです。これにより、被害者が警察全体に対する信頼を取り戻す助けとなります。
3. 組織の透明性を強調する重要性
「警察署としての意見は言いません」という発言を避け、「本署の見解について確認を取り次第、お伝えします」といった形で、透明性と責任感を持った姿勢を示すことで、被害者に安心感を与えることができます。このアプローチは、警察組織全体の信頼性向上にも寄与します。
私:関係ない。警察だから。
刑事:警察ですよ。
私:警察が、私が110番をしたことで110番担当の警察が判断して、西入間警察に連絡をしたわけですよね?それは警察の判断ですよ。それなのに西入間警察が、さっき言ったように、私が電話した時には「今取り込んでいて行けない」と言っていたのに、わずか5分後には電話をしてきて「相手を特定して注意しました」と言ってきたんです。
刑事:うん・・・
専門家の視点:「うん・・・」
1. 被害者の疑問を軽視しているように見える態度
「うん・・・」という曖昧な返答は、被害者が提示する具体的な疑問や問題に対して真剣に向き合っていないという印象を与えかねません。特に、警察の対応そのものに疑問を持っている被害者にとっては、このような反応はさらなる不信感を生む要因となります。
2. 明確な返答が求められる場面での対応の重要性
このような場面では、「その点について詳しく確認し、どうしてそのような対応が行われたのか調べてみます」といった形で、被害者の疑問に正面から向き合い、誠実に対応する姿勢を示すべきです。
3. 組織としての説明責任
被害者が疑問を抱く警察の行動について、個々の捜査官がその場で全てを把握していない場合でも、「詳細は確認いたしますが、現時点では〇〇と考えられます」など、説明責任を果たす意思を示すことで、被害者の安心感を高めることが可能です。
私:私に言ってきたんですよ。どう考えるとおかしいじゃないですか。
刑事:わかんないですよ。そのナンバーとか言ってるんですよね。そしたらね、警察もね。捜査してわかる時はありますよ。
専門家の視点:「わかんないですよ。そのナンバーとか言ってるんですよね。そしたらね、警察もね。捜査してわかる時はありますよ。」
1. 被害者の疑問に対する具体性を欠いた回答
「わかんないですよ」という表現は、被害者の疑問や懸念に対して十分な説明や納得を与えられていない印象を与えます。特に、警察の対応に対する被害者の疑念を解消するためには、より具体的な説明が必要です。この曖昧な態度は、警察組織全体への信頼を損ねる可能性があります。
2. 被害者に対して誠実な情報提供の必要性
この場面では、「ナンバーを元に特定できる場合もありますが、その詳細については現在確認中です」といった形で、具体的な捜査の流れや可能性について説明するべきです。これにより、被害者が警察の対応を理解しやすくなります。
3. 捜査の透明性と説明責任の確保
警察の対応について被害者が抱く不信感を軽減するには、「捜査過程の透明性」を確保することが重要です。「捜査の詳細については現在進行中ですが、進展があればすぐにお知らせします」といった表現を用いることで、説明責任を果たし、被害者の安心感を高めることができます。
私:そうすると、ナンバーも調べて、警察が注意しているにも関わらず、今日みたいにまたあそこにいた。しかも、たまたま現れる場所が、なぜか鳩山ニュータウンに3回も現れ、さらに高坂駅のそばに4回目として現れる。どう考えてもおかしいじゃないですか?私だって、さすがにそういうことをされたら、ちょっと聞いてみようと思いますよ。で、まず最初に「あなたたち、おかしくないですか?」って聞いてみようと思ったんです。いきなり手を出して、私が腕をそこに入れて脅したわけじゃない。私はまず聞いてるんです。まず第一にその場に立っただけで、ヘッドホンを外して話を始めた。その時、相手は全然ビビっていない。むしろニヤニヤ笑っていたんです。だから私は冷静に、「あなたたち、いつも何をやっているんですか?私のことをつけてますよね?」と問いかけた。そう言った時に、相手はニヤニヤニヤニヤ笑っていました。そのような状況で、私がそこに半分ここまでの間の手を入れただけで恐怖に感じて急加速して走り去るんですが?とても恐怖を感じてるなんて見えませんでしたよ。
私:何かを隠していて知られたくないから逃げたという風にしか私は感じませんでしたけど。
S刑事の事情聴取
刑事:まあどっちにしろ今回のトラブルになったのも結局ね、さっきI刑事も言ってたけど、そうやって手を出したりしちゃえば、向こうが怖がるっていうのはそれはご理解いただけるんですよね。その分はね。
専門家の視点:「まあどっちにしろ今回のトラブルになったのも結局ね、さっきI刑事も言ってたけど、そうやって手を出したりしちゃえば、向こうが怖がるっていうのはそれはご理解いただけるんですよね。その分はね。」
1. 被害者への責任転嫁の懸念
刑事が「手を出したことで相手が怖がるのはご理解いただける」という発言は、トラブルの原因を被害者に転嫁している印象を与える可能性があります。被害者が嫌がらせを受け続けた結果として取った行動について、このような表現を用いることは、被害者の立場を軽視していると受け取られかねません。
2. 行動の背景に対する適切な理解の欠如
この発言は、被害者の行動が長期にわたる嫌がらせに起因している可能性を考慮していない点が問題です。被害者が説明する背景に耳を傾け、その行動がなぜ取られたのかを理解する姿勢が必要です。
3. 公平な対応の重要性
捜査官は「手を出したことが問題視される場合もありますが、その背景や状況を慎重に確認します」といった形で、被害者の立場に配慮した公平な対応を示すべきです。このようなアプローチは、被害者が警察の対応に信頼を寄せる助けとなります。
私:いや理解できないんですよ。だから。
刑事:理解してもらえない?
専門家の視点:「理解してもらえない?」
1. 被害者への理解不足の表れ
この発言は、被害者が説明する背景や状況を十分に理解しようとする姿勢に欠けている可能性を示しています。「理解してもらえない?」という問いかけは、被害者に対して圧力を感じさせ、警察が公正な立場で対応しているという印象を損なう恐れがあります。
2. 捜査官の役割と被害者支援のバランス
捜査官は、被害者の意見や感情を傾聴しながら、事件の背景を公平に捉える必要があります。この発言に代えて、「説明いただいた点を踏まえて、さらに状況を確認します」といった形で、被害者の主張を尊重する姿勢を示すべきです。
3. 信頼関係構築の重要性
被害者が警察に信頼を寄せられるようにするためには、感情的な対立を避け、冷静かつ配慮あるコミュニケーションが求められます。特に、本件のような状況では、被害者が安心して事実を共有できる環境を提供することが不可欠です。
私:うん、だって、おかしいじゃないですか。その元々やってたことがおかしいわけで、それが対象が私でないにしても。例えば私が対象じゃ、たまたまなかったとしても。
刑事:うん
私:もし、私はそう感じているけど、無いと言い張って、それが正しいと仮定したとしても、ニュータウンの中であんなことを頻繁にやっているわけだから、それに対して私のような家庭環境にない普通の人間が生活していたら、不審に思うはずです。例えば、「うちの前にこんな車が停まっている」とか、「うちの前でこんなことをやっている人たちがいる」とか。それで通報が行っていたのか、本来行くべきなのに行っていなかったのかはわからないですけど、どう考えたってやっていることはおかしいし、怪しいんですよ。普通に生活していて通りがかって、しかもそれが頻繁に起きているんです。さっきの人にも話しましたけど、そこは納得できないというのが私の考えです。あと、先ほどいらっしゃらなかったから言いますけど、親との問題があって、親がいなくなってからの話です。私はすごく鈍感で全く気づかなかったんだけど、車1台置いてカワセミを撮るために1日中張っていて、その車を止めていると、周りに遠巻きに3台の車が止まっていたんです。その時は全くわかりませんでした。けれど、後で考えてみると、それは・・・。
刑事:あの人とは別?あの人とは別ってこと?
専門家の視点:「あの人とは別?あの人とは別ってこと?」
1. 発言の曖昧さがもたらす混乱
この発言は、被害者が説明している状況を具体的に理解しようとする努力が欠けていることを示しています。「あの人」という表現が誰を指すのかが曖昧であり、被害者にさらなる説明を求める際には具体性が欠けています。このような曖昧な言葉遣いは、被害者に混乱をもたらす可能性があります。
2. 被害者の説明に対する配慮不足
被害者はすでに複雑な状況を説明しようとしており、発言を曖昧に繰り返すことで、被害者の精神的な負担を増加させる可能性があります。この場合、発言を「具体的にどの車のことを指していますか?」のように明確化するべきです。
3. 事件解明のための適切な対応の必要性
捜査官は、被害者の供述を整理し、混乱を解消するために、質問を明確で簡潔に行う必要があります。このような対応は、被害者が安心して情報を提供する環境を整える一助となります。
私:え?あ、全然違います。で、その3台の車を見ると、内側にサンシェード、銀色のあれがありますよね?あれを全部ガラスに貼り付けていました。
刑事:それいつぐらいの話なんですか?
私:えっと、2019年とか、2019年かな?そう、春に母が出て行ったんで、秋ですよね。秋にはカワセミを撮っていました。
刑事:写真を撮る時に、それも 3 台につけ狙われていたんですか?
専門家の視点:「写真を撮る時に、それも 3 台につけ狙われていたんですか?」
1. 質問の意図と配慮不足
刑事の発言は状況を確認しようとする意図があるものの、「つけ狙われていたんですか?」という表現は被害者の主観を軽視している印象を与えかねません。この表現は被害者の訴えを疑問視しているようにも受け取られるため、適切ではありません。
2. 訴えの信憑性を軽視するリスク
被害者が詳細な状況を述べている際に、こうした質問を行うことで、被害者が説明している事実を軽んじているとの印象を与え、警察に対する信頼を損ねる可能性があります。具体的な時間や場所を尋ねる形式の質問が求められます。
3. 調査の進行を促す適切な質問の重要性
「具体的にその3台の車が停まっていた時間や位置を覚えていますか?」といった質問の仕方に変えることで、被害者の供述を捜査に活かせる形で整理することができます。これは事件解明のための重要な情報を得る助けとなります。
私:そう、1日中。もう朝行って、しばらくすると3台止まっていて、全く同じように中を隠していました。その時は「変な人たちだな、変なことをする人たちだな、中で昼寝でもしているのかな」と思ったんです。でも、今行ってみたらわかりますよ。そんな車は一台も停まっていないんです。そこにそもそも車なんか停まっていないんです。そんなことがいろいろと重なっていくうちに…。
刑事:あの車はいつぐらいから?
私:この車は多分2020年の秋ぐらいだったと思います。で、もう私は警戒し始めていました。さっきも言ったように、おかしな車がいたらなるべく写真を撮ったりしていました。そして「あ、またいた」と思って家の近くでその車を見つけたんです。それで方向を変えてその場所に行ってみたら、その車が停まっていて、ナンバーも同じでした。白いプリウスで、でも顔とか全然見えなかったです。私もそこまでしっかりとは確認できなかったんですけどね。
刑事:おかしな車っていうのは自分をつけ狙っているなと感じた車ってこと?
専門家の視点:「おかしな車っていうのは自分をつけ狙っているなと感じた車ってこと?」
1. 質問の意図と被害者心理への配慮不足
刑事の発言には状況確認の意図があるものの、「自分をつけ狙っているなと感じた車」という表現は、被害者の主観を疑問視しているように受け取られる可能性があります。被害者が感じた異常な状況を軽視するような印象を与えるため、適切とは言えません。
2. 供述の信憑性を損なうリスク
被害者の訴えを「感じた」という主観的な表現でまとめることは、被害者の供述の重要性を軽んじていると受け取られる可能性があります。これにより、被害者が捜査への協力をためらう結果を招く恐れがあります。
3. 具体的な事実確認の重要性
「おかしな車というのは、特定の動きや状況で疑念を持った車のことですか?」といった形式で具体的な行動や状況を聞くことが、供述を客観的に捉える助けとなります。こうしたアプローチにより、事実確認が進み、事件解明に役立つ情報を得られる可能性が高まります。
私:つけ狙っていたというか、結果的に見れば、私はそれを警察だと感じています。ただ、警察にしてはあまりにも張り込みが下手すぎますよね。こちらに存在がわかってしまっているわけですから。それを考えると、最近になって気が付いたのは、あれは張り込みではなく、むしろわざと自分たちの存在をアピールしていたのではないかということです。「お前のことを監視しているんだぞ」と、そういうアピールをしていると私は感じたんです。
刑事:じゃあさっきの人も警察っていう認識ってこと?
私:警察かどうかはわかりませんが、今日の出来事の印象と併せて考えると、今回が4回目になります。3回目に見たとき、「え?こんなおばあちゃんなの?」と驚いたのを覚えています。
私:で、そう考えると、警察OBが何かアルバイトのような形で関わっているのか、あるいは警察が雇っているそういう組織が存在するのか、と私は勝手に想像しました。ただ、結果的に彼らの思惑通り、私はイラついてしまったわけです。
刑事:うん、○○かもってんで。
私:あの、イラついたというのは、警察そのものに対してではなく、そうした嫌がらせを繰り返してくる行為そのものに対してです。本当に辟易してしまって、毎回毎回しつこいなあ、いい加減にしてほしいなあ、と感じたということです。
刑事:じゃ、あの車だけっていうことよりもその全体に対してってこと?警察も含めた。警察を含めてそういった組織全体に対してイラついたってことか。
専門家の視点:「警察を含めてそういった組織全体に対してイラついたってことか」
1. 被害者の感情の整理を妨げる可能性
刑事の発言は、被害者の感情や供述を「全体に対するイラつき」という広義的な印象にまとめようとしているように見受けられます。しかし、被害者の話を具体的に聞き取り、事実確認に重点を置くべき場面で、このような抽象的なまとめは、被害者の感情の整理を妨げ、信頼を損なうリスクがあります。
2. 責任の所在の曖昧化
「警察も含めた組織全体」といった表現は、問題の責任の所在を曖昧にし、被害者の不信感を増幅させる可能性があります。特に、被害者が警察の対応に疑念を抱いている場合には、警察としての具体的な行動計画や説明が必要です。
3. 適切な対応例
この場面では、「イラつきを感じられた経緯について、もう少し詳しく教えていただけますか」といった形で被害者の具体的な経験や視点に焦点を当てる方が適切です。これにより、捜査に必要な詳細情報を引き出しつつ、被害者の不安を軽減することができます。
私:はい。で、あの車がたまたま4回なんですよ。他の車は複数回はないですね。ただ、私が望遠レンズを持って鳥を撮ろうと思ってうろうろしていると、おかしな行動をする車が現れるわけですよ。カメラを向けてみようかなと思って、そっと向けるとバーっと逃げていくんです。でもそれっきりです。同じ日に2回というのがあったりしましたけどね。
刑事:それはあの車とは限らないってこと?
私:全然関係ないです。
私:車種とかは覚えてますが、あの車は4回目です。
刑事:それ以外にってことね。
専門家の視点:「それ以外にってことね。」
1. 質問の曖昧さによる誤解の可能性
刑事が発言した「それ以外にってことね」という表現は、具体性に欠けるため、被害者の供述を誤解する原因となる可能性があります。被害者が具体的な出来事を繰り返し説明している場面では、このような曖昧な返答は被害者の信頼感を損ねかねません。
2. 被害者の供述の具体化が必要
「それ以外」とは何を指すのか明確ではなく、被害者が何を認識しているかを曖昧なまま進行させてしまうリスクがあります。この場合、たとえば「その車以外で似たような行動をとった車について具体的に教えていただけますか」と質問を具体化することで、誤解を防ぎ、必要な情報を正確に収集することが可能です。
3. 適切な対応例
刑事としては、被害者の供述を混乱させることなく、焦点を絞るために「ほかに目立った特徴や車種、同様の行動をとった事例があれば教えてください」といった具体的な聞き方を心掛けるべきです。これにより、供述内容を整理しながら正確な情報を得ることができます。
私:で、さっきの話をしましたけど、お話しましたっけ?要は前回、3回目や2回目の時です。2回目の時にまた見かけて、「あいつらだ」と思ったんです。するとまた、2人で一生懸命スマホを見ながら、こうやってスクロールしていたんですよ。
刑事:ゲームやってたんじゃないの?
専門家の視点:「ゲームやってたんじゃないの?」
1. 被害者の供述を軽視するリスク
刑事が発言した「ゲームやってたんじゃないの?」という言葉は、被害者が抱える不安や疑念を軽視する印象を与える可能性があります。特に、被害者が繰り返し不審な行動を訴えている状況では、このような返答は問題の本質を矮小化する行為と受け取られかねません。
2. 調査の公平性に影響を及ぼす懸念
被害者の訴えをゲームや別の無害な行動として片付ける姿勢は、捜査の公平性や透明性に影響を与える可能性があります。被害者が供述している内容に基づき、合理的かつ客観的に調査を進めるべきです。
3. 適切な対応例
刑事としては、「それがゲームのように見えた理由や、その他の行動について気付いたことを具体的に教えていただけますか」と質問を具体化し、事実確認を行うことが重要です。これにより、被害者の不信感を軽減し、捜査への協力を得やすくなります。
私:うん。だから本人に今日聞いたら、「ポケモンをやっていた」と言うんですけどね。でも、どう考えてもおかしいですよね。そういう言い訳もあるのかと私も思いましたけど、あんな場所でおかしな車の停め方をしていて。もし必要なら地図を見せて、ここに止まっていましたと説明できますけどね。で、その後、110番しました。
刑事:それが西入間に通報したって言うヤツね?
専門家の視点:「それが西入間に通報したって言うヤツね?」
1. 被害者の混乱を招く曖昧な表現
刑事が発した「それが西入間に通報したって言うヤツね?」という言葉は、被害者の供述を正確に受け止める姿勢に欠ける印象を与える可能性があります。被害者がすでに110番通報と西入間警察の対応を区別している状況では、このような曖昧な表現は、混乱を招く要因となります。
2. 捜査の信頼性と透明性の低下
被害者の供述に基づき、対応の経緯を正確に把握することは重要です。「西入間に通報した」という表現が事実と異なる場合、捜査全体の信頼性や透明性に悪影響を及ぼす可能性があります。
3. 適切な対応例
刑事は、「その通報内容についてもう少し詳しくお聞かせいただけますか?」と質問を具体化し、事実関係を明確にするべきです。被害者が持つ疑問を共有し、誠実に対応することで、さらなる協力を得ることができます。
私:そうそう、あ、西入間じゃなくて110番です。
刑事:うんうんうん。
私:頻繁に110番していましたが、西入間に電話しても相手にしてくれないので、110番に連絡していました。すると、110番で「警察官を向かわせますか?」と聞かれたので、「いいです。匿名でお願いします」と答えました。ところが、突然西入間から電話がかかってきて、「今、みんな出払っていて行けないんだけど」と言われました。「いや、来なくていいと言ったじゃないですか」と伝えたんですが、その5分後に再び電話がかかってきて、「特定できました。注意をしました」と言われました。ですが、5分前に「誰も動けない」と言っていたのに、なぜその5分間で特定も注意もできたのか、私には疑問でした。そして、これが2回目、3回目の時にも同じようなことが続いたんです。
私:そう、3回目の時はその頃私も過敏になっていたので、暗い中でプリウスのテールランプが見え、西友の駐車場に入っていくのが目に入りました。それで歩いて駐車場まで行き、ナンバーを確認したら、あの車だったんです。
刑事:じゃあ、あの車が家の近くの西友に来たのを見てるんだ?
専門家の視点:「じゃあ、あの車が家の近くの西友に来たのを見てるんだ?」
1. 被害者の証言を軽視する可能性
刑事の発言は、被害者の証言内容を確認する意図があるものの、「見てるんだ?」という曖昧な表現が、被害者の信憑性を疑っているように受け取られる場合があります。これは被害者に対して不要な心理的負担を与える可能性があります。
2. 捜査の焦点を具体化する重要性
被害者が特定の車両を何度も目撃し、不審に思う理由を具体的に説明している状況では、刑事はその証言をもとに捜査の焦点を絞るべきです。ここでの質問は、「その時の車両の特徴や状況を詳しく教えていただけますか?」と具体的な確認に努めることが適切です。
3. 被害者の協力を得るための配慮
被害者の不安や疑問に真摯に向き合い、冷静に対応する姿勢が重要です。曖昧な表現ではなく、具体的な行動や状況に関する確認を行うことで、被害者の協力を得やすくなります。
私:はい。
刑事:それいつぐらいの話ですか?
私:ええと、今2月でしたっけ?11月ぐらいですかね?どっちも11月ぐらいですよ。2回目3回目は。1回目は2020年の秋頃ですね。2回目、3回目は去年の確か11月頃です。見たから追いかけて・・・
刑事:見たから追いかけて・・・
専門家の視点:「見たから追いかけて・・・」
1. 被害者の行動を誤解させる可能性
刑事の発言「見たから追いかけて・・・」という表現は、被害者が相手を積極的に追跡しているかのような印象を与える可能性があります。これにより、被害者の意図が誤解され、被害者側に不必要な弁明を強いる状況を生む恐れがあります。
2. 中立的な質問の重要性
捜査官は被害者の行動を正確に把握するために、先入観を与えず、中立的かつ具体的な質問をする必要があります。たとえば、「その時、どのような経緯で相手を確認しましたか?」といった表現が適切です。
3. 被害者への心理的配慮
被害者はすでに心理的に負担を抱えている状況です。曖昧で誤解を招く質問は、被害者の協力を得る上で障害となる可能性があるため、避けるべきです。
私:追いかけてないです。遠目に見て、遠くからスマホのズームで見たらナンバーが一緒だったので、わざと近くを通って、気づかれないようにしました。逃げられると思ったので、気づかれないように目の前を通ったんです。それで、どんな顔をしているのか見てやろうと思ったら、今日の女性の顔をはっきりと見て、覚えていました。ただ、男性の方は光の加減で顔がよく見えませんでした。
刑事:うん。
私:で、それを110番通報したら、「向かわせますか?」って聞かれたんです。普段は「来なくていい」と言うんですけど、その時は「向かわせてくれ」と言いました。そしたら、110番通報した直後に車が走り出したんです。追いかけたと言っても、歩きですよ。こちらは歩きで、車は隣のファミリーマートの駐車場に停めました。それでまた110番通報して、「さっきの西友の駐車場からファミリーマートに移りました」と伝えました。今度はライトを消して、じっとしていたんです。
私:今までライトをつけていたんですよね。ライトをつけて、今考えるとあれはアピールしていたんだと思います。で、ええと・・・
刑事:ヘッドライト?
専門家の視点:「ヘッドライト?」
1. 質問の焦点のずれによる混乱
刑事の質問「ヘッドライト?」は、被害者の説明内容を深く掘り下げるというよりも、話の流れを妨げる形になっています。被害者が具体的な状況を説明しようとしている際には、話の主旨を損なわずに進行を促す質問が必要です。
2. 被害者の視点への共感不足
被害者が不審車両の行動を説明する中で、刑事がライトの種類に焦点を当てることは、被害者の重要な主張を軽視しているように感じさせる可能性があります。これにより、被害者が警察に対してさらなる不信感を抱くリスクがあります。
3. 正確な情報収集の方法
捜査の場面では、被害者の話を中断せず、「その車両の動きについてもう少し具体的に教えていただけますか?」といった形で、全体の状況を把握するための質問をすることが有効です。
私:ヘッドライトというよりも、象徴的なのはテールランプが特徴的じゃないですか?プリウスって。ファミリーマートに行ったら、ライトを消してどうするのかなと思ってずっと見ていました。その時、「来てくれ」と110番で頼んでいたんですけど、全然警察が来ないんですよ。「ファミリーマートにいます」って伝えたら、今度はまたすぐにいなくなったんです。110番するとすぐにその車がいなくなるので、こっちとしては「110番するとそいつらに連絡が行って、『今すぐ移動しろ』って言われてるんだな」と感じてしまうわけですよ。
私:ということは、やっぱり警察関係者か、警察自体なのかなと思うわけですよ。で、いなくなっちゃったけれど、その時はさすがに嫌になって、20分から30分くらい待っていたんですよ。パトカーが来るのを。でも、結局来なかったんです。「行かせる」と言っておきながら来ないじゃないですか。そうなると、ますます警察が怪しいと思えてくるわけですよね。
私:高坂の東口の駐車場に停めていました。西口にバスで到着して駅を通り抜けて東口に出て、駐車場まで歩いていたんですが、その間におかしな車が目に入りました。特にプリウスに反応するのを分かっているようで、今日のプリウスではないものの、別のプリウスが辺鄙な場所の駐車場にちょろちょろ現れてはチラッと見せていなくなるんですよ。
私:で、スマホにして、スマホでこうやって、スマホにした話ししましたっけ?
刑事:うん、違うプリウスも家の近くをウロチョロするってこと?
専門家の視点:「違うプリウスも家の近くをウロチョロするってこと?」
1. 質問の簡略化による誤解の可能性
刑事の発言「違うプリウスも家の近くをウロチョロするってこと?」は、被害者の具体的な説明を簡略化し過ぎている可能性があります。被害者は詳細な状況を説明し、複数の不審車両が関連していると考えているため、このような簡略化は被害者の話を正確に反映できていない可能性があります。
2. 被害者の意図を確認する必要性
不審車両の特徴や動きについて被害者が説明している場合には、「そのプリウスは何か共通点がありますか?」や「特定の時間帯や場所で現れる傾向がありますか?」といった形で、被害者が伝えたい内容をより具体的に掘り下げる質問が適切です。
3. 警察への信頼感への配慮
被害者が警察に対する不信感を抱いていることを考慮すると、刑事の質問や態度には、被害者の話をしっかり受け止めていることが伝わる表現を選ぶ必要があります。これにより、被害者がさらに状況を詳細に説明しやすくなり、捜査に有益な情報が得られる可能性が高まります。
私:高坂の東口から駐車場までの間。
刑事:じゃあ私の周りうろちょろするということ。
私:で、スマホにしたんですよ。最初は尾行されているんだと思ったんですけど、途中で気づいたんです。あれは存在をアピールして嫌がらせをして、私を精神的に追い込んで、家から出ていかせようとしているんだと。
私:じゃあ気づかなければ逆に効果的だろうと思って、スマホでカメラを立ち上げて歩き始めたんです。スマホを見ながら歩きスマホみたいな感じで、でもちゃんと前は見えているので、人が来たりしたら避けるようにしていました。そんな中、また白いプリウスがピューっと来ました。ただ、見ると向こうの思うつぼだと思ったので、直接は見ず、なんとなく雰囲気だけ感じ取っていました。白いプリウスが来たけど、ナンバーは違っていて、助手席の人が駐車場料金を払ったような動きをして戻ってきたように見えました。その後、ブレーキランプを何回か点灯させたり、ハザードを2回か3回点けたり、動いてハザード、動いてハザードという動作を繰り返していました。でも私は全然気にしないようにして、スマホを見ながら歩き続けていました。そんなことがあっても、無視するようにしていたんです。
私:でもさすがにスマホを見ているとはいえ、視界には入ってくるわけで、「もうやだな」と思っていました。今日は、本当は西口に来てタクシーに乗り、駐車場まで行こうと思っていたんです。短い距離だけど、それが一番楽だと思っていました。ただ、朝早すぎたせいかタクシーがいなくて、しょうがないから東口に出ずに西口のまま線路まで行き、線路を渡ってみることにしました。行ってみたら特に変な車もなかった。それで帰りに森林公園から戻る際にどうしようかなと考えた。本当は駐車場にタクシーを呼んで、西口まで行こうと思っていたんです。
刑事:今日はちなみにどこに行ったの?
専門家の視点:「今日はちなみにどこに行ったの?」
1. 質問の意図が曖昧な可能性
刑事が被害者に「今日はちなみにどこに行ったの?」と尋ねる際、質問の意図が具体的に伝わりにくい可能性があります。この質問が、被害者の行動範囲を特定するためなのか、状況をより詳しく把握するためなのかが不明瞭なため、被害者は意図を汲み取るのが難しくなります。質問の意図を明確に伝えることで、被害者の回答もより正確で具体的になる可能性があります。
2. 被害者の感情への配慮不足
被害者が事件や嫌がらせに関して詳細に説明している中で、行動範囲に関する質問が唐突に感じられる場合があります。このような質問は、被害者にとって「行動を疑われている」と感じられる恐れがあるため、質問の際には被害者の感情に配慮し、丁寧な説明を添えることが重要です。
3. 捜査の一貫性を示す必要性
「どこに行ったのか」を確認する意図が捜査上重要である場合、これがどのように事件や嫌がらせに関与しているのかを示すことで、被害者に納得感を与え、協力的な態度を促すことが期待されます。
私:森林公園です。
刑事:何しに行ったの?
私:写真撮りに。鳥の写真撮りに。
刑事:車で森林公園行かなかったの?
専門家の視点:「車で森林公園行かなかったの?」
1. 質問の焦点が散漫になる可能性
刑事が「車で森林公園行かなかったの?」と質問する際、意図が不明確であるため被害者に混乱を与える可能性があります。この質問が単なる確認なのか、それとも何か具体的な疑念に基づくものなのかを明確にする必要があります。曖昧な質問は被害者の感情的な負担を増大させる可能性があるため、意図を明確に伝えることが重要です。
2. 被害者の行動への不要な詮索に見える可能性
被害者の行動範囲や移動手段について過度に詳細を求めることは、被害者に対して「疑われている」という感情を抱かせるリスクがあります。質問の目的が捜査における事実確認である場合、それを事前に伝え、誤解を与えないよう配慮するべきです。
3. 質問の順序による一貫性の確保
被害者の行動を確認する質問を行う場合、質問の流れが一貫していることが重要です。現在の状況に関連性がある質問であることを示すことで、被害者に安心感を与え、協力的な態度を引き出すことが期待されます。
私:車で行きましたよ。だから駅までバスで来て駐車場まで・・・
刑事:あ、そういうことか、クルマをいつも駐車場に停めているのがいつも通りなんだ。はいはいはい。
私:帰りに駐車場に停めてタクシーを呼ぼうと思ったんですが、タクシーを呼べばそのまま駅に着けるじゃないですか。それをしようと思ったんですけど、ちょっと待てよ、ルートを変えてみようかなと思ったんです。それで電車をまたぐ橋を歩いて行って、戻ってきて線路の方に向かおうとしていたら、スマホの画面にあの車が映ったんです。倍率を上げて見てみると、そのナンバーだった。「また来たのか、これで4回目だぞ」と思いました。さすがに初回から私も、例えば無粋に相手の車のナンバーをスマホで撮ったりするとトラブルになる可能性が高いことは理解していましたから、それはしませんでした。でも今回はもういい加減にしてほしいという気持ちが強くて、どういう人なのか見てやろうと思ったんです。まず遠目から撮ったのが、さっきお見せした写真です。
私:で、撮影してから動画モードに切り替えました。本来その動画をお見せできればよかったのですが、なぜお見せできないかは後で説明します。動画モードにして車の横に行き、見てみると女性は3回目に見た時と同じ人物で、男性は初めて見る顔でした。「あ、この人がそうなんだ」と思いながら様子を伺っていると、男性が窓をプーッと下ろしてきました。最初は何も聞こえず、しばらくじっと見ていましたが、男性がニヤニヤと笑っていたため、「ちょっと問い詰めてみよう」と思いました。そこで、スマホで音を消し、ヘッドホンの音を止めてから「何をしているんですか?」と聞きました。そして続けて「いつも私のことをつけていますよね」と言ったところ、それに対して否定することはありませんでした。
私:いやいや、そんな感じじゃないですよ。男性の方はかなり余裕がありましたよ。ニヤニヤしていて、全く動揺している様子はありませんでした。そしたら今度は女性の方が「あなた、行きましょうよ」と言い始めたんです。そこで私は「このまま逃がしたらまた同じことを繰り返すだろう。5回も6回もこんなことが続くのはたまらない」と思いました。だから、車を動かされないようにするために、腕を窓枠に軽く置く、置くというか、少し中に入れれば、さすがにその状態では車を走り出させることはないだろうと思ったんです。その時点で既に110番をしていました。しかし、110番をしたことでスマホで録画していた動画が切れてしまったんです。録画しきれなかったのはそのためです。110番してからかな?女性が「あなた、行きましょうよ」と言ったのかな?
私:ちょっとね、10秒20秒間は開いたんですけど、○○している間に。で、「あなた行きましょう」と言うから手をこの辺まで入れて。さすがに手を入れたら動いていたら大変なことになる可能性があるから、さすがに動かないだろうと思ったら、ガンって急発進してバーンって当たって、そのまま巻き込まれて、抜きたくても抜けない。どういう風になっていたか分からないですけどね。これでバンバンと、一歩二歩、歩きづられて、そのフル加速のスピードで引きずられたんですよ。それでやっと抜くことができて、そしたら肩から左肩からバーンと倒れて、その後2回ぐらいゴロゴロゴロと地面転がって、行き先をその転がりながらも見たら、ものすごいスピードでバーッと走って、右へ曲がって、高架の下を逃げていきましたけどね。
私:えー、なんで逃げるの?さっきの人は「手を入れられたら怖いから、あなただったら怖くないですか?」と言われたけど、私だったらそこで走り出したら相手が怪我をする可能性があると考えて、転がったりする可能性があると考えて、普通は110番してますよ。
刑事:逆に言うと、今では煽り運転の問題なんかもあって、「窓を開けろ」と言って勝手に車内に手を入れる行為は、それ自体が犯罪です。やっている側、つまり手を入れた側が問題なんです。逃げた側ではなく、行為を仕掛けた側が犯罪になるんですよ。だから今回のように「自分が手を入れた後に当てられたから、私は完全に被害者だ」と主張するのは違うんです。この件では、発端を作ったのは手を入れた側ですからね。
専門家の視点:「今では煽り運転の問題なんかもあって」「窓を開けろと言って」
1. 「煽り運転」の誤解とその法的背景
刑事が「今では煽り運転の問題なんかもあって」と発言していますが、この事件の被害者は歩行者であり、犯人が車両を運転していたという事実から煽り運転には該当しません。道路交通法第117条の2の2では、煽り運転は車両を運転する者による危険行為に限定されています。この事実を無視して煽り運転の文脈で被害者の行動を非難することは、法的にも誤りであり捜査の公正性を欠いています。2. 「窓を開けろ」との発言に対する事実誤認
「窓を開けろと言って」との発言についても、事実は異なります。実際には、犯人自身がパワーウィンドウを操作して窓を開けたものであり、被害者が指示したわけではありません。このような事実誤認は、被害者に不当な責任を押し付ける原因となります。
私:それにしてもね。それまでの状況を考えたら・・
刑事:それまでの状況もごめんなさい。失礼な言い方だけど、ちょっとね。おかしいと思うよ。私は。
専門家の視点:「それまでの状況もごめんなさい。失礼な言い方だけど、ちょっとね。おかしいと思うよ。私は。」
捜査官の偏見による先入観
刑事の発言「それまでの状況もごめんなさい。失礼な言い方だけど、ちょっとね。おかしいと思うよ。私は。」には、被害者の供述内容に対する不当な先入観が含まれています。このような態度は、被害者の供述を真摯に受け止めるべき捜査官としての姿勢に欠けるものであり、公正な捜査を妨げる可能性があります。
私:おかしいと思うけど、そしたら・・・
刑事:ちょっと言ってることが、ごめん。失礼な言い方だよ。失礼な言い方だけど、うーんこれ本当?と思っちゃう。
専門家の視点:「ちょっと言ってることが、ごめん。失礼な言い方だよ。失礼な言い方だけど、うーんこれ本当?と思っちゃう。」
被害者の供述に対する不信とその影響
刑事の発言「ちょっと言ってることが、ごめん。失礼な言い方だよ。失礼な言い方だけど、うーんこれ本当?と思っちゃう。」には、被害者の証言の真実性を疑う姿勢が含まれています。被害者が経験した状況を軽視し、その信頼性に疑問を呈することは、被害者にさらなる心理的負担を与えると同時に、捜査の公平性を欠く結果を招きかねません。刑事として、被害者の供述を偏見なく丁寧に検証する姿勢が求められます。
私:だとすると私は逆に今回救われるわけですよ。なんでかって言ったら・・・
刑事:つけられてないと思えれば安心ってこと?
私:違う違う、必ず連絡できるじゃないですか?おかしいと思う車がいたら。普通は連絡します。でも、なんで私が連絡しなくなったかというと、110番しても警察が対応してくれないからですよ。
私:あの人たちがそうじゃないですか?白いプリウスの人たちですよ。110番しても対応してくれなかったわけだから。で、警察は注意したって言うわけでしょ?もし本当に西入間が注意したっていうのが正しいことで、嘘じゃないんだったら、なんで西入間に注意されたのに、まだやってるんですか?
刑事:多分やってないんだと思うけど。
専門家の視点:「多分やってないんだと思うけど。」
確証のない発言が捜査の信頼性に与える影響
刑事の「多分やってないんだと思うけど。」という発言は、事実確認を行わないまま推測に基づくコメントを被害者に伝えるものです。このような姿勢は、被害者に不信感を与え、警察としての対応の信頼性を損なう可能性があります。捜査においては、確実な証拠や情報に基づいた発言が求められ、被害者の体験を軽視せず、誠実に向き合うことが重要です。
私:鳩山にニュータウンで 3回、高坂で1回。しかもたまたま私が通って、他の人は特になんにもを感じていないと。
刑事:鳩山ニュータウンの西友なんて自分で追いかけちゃってるだけじゃん。
専門家の視点:「鳩山ニュータウンの西友なんて自分で追いかけちゃってるだけじゃん。」
被害者の行動を不適切に断定する問題
刑事の発言は、被害者が加害行為を受けた状況を軽視し、被害者の行動を一方的に「追いかけているだけ」と断定するものです。被害者が何度も同じ車両や状況に遭遇しているという主張に基づき行動を起こしていることを無視し、過剰反応とみなすことは、被害者の立場を不当に弱める行為といえます。このような発言は、被害者の精神的負担を増加させるだけでなく、事実確認に基づいた公正な捜査を妨げる可能性があります。
私:そうですよ。だから嫌だからですよ。
刑事:あなたをつけ狙ったわけじゃなく、あなたが逆につけ狙ってたんじゃない。
専門家の視点:「あなたをつけ狙ったわけじゃなく、あなたが逆につけ狙ってたんじゃない。」
被害者の行動を過剰に疑う発言の問題
この発言は、被害者の行動を正当な理由に基づく確認行為ではなく、攻撃的な意図を持つものと暗に断定するものです。被害者が繰り返し同じ車両に遭遇し、それを確認する行為は、不審な状況への合理的な対応と解釈されるべきです。このような発言は、被害者が取った防衛的行動を歪曲し、心理的負担を増加させる恐れがあります。専門家の視点:「当然。自分が何も悪くないってことはないですよ。」
被害者に責任を転嫁する発言の問題
刑事が「当然。自分が何も悪くないってことはない」と述べることは、被害者に責任の一端があるかのような印象を与えます。この発言は、事実確認が不十分な段階で被害者の行動に過剰な責任を課し、捜査の公平性を損なう可能性があります。特に、過去に被害者が適切に110番通報を行ったにもかかわらず対応されなかった状況を考慮すれば、発言は不適切といえます。
私:違う違う、つけ狙ったんじゃなくて、さっきも言ったように、それを散々もう他の車を含めてやられてて、あの白いプリウスは間違いなくそうだっていう、私の中で確信があったから。だから私は確認しに行ってるわけですよ。確認して、またおかしな車いるよって110番してるわけですよ。でも 110番は対応しないし、西入間が対応したと言っても、今回同じこと起こってるじゃないですか。
刑事:うーん、ただ今回のは申し訳ないけど、悪いことはありますよ。当然。自分が何も悪くないってことはないですよ。
専門家の視点:「当然。自分が何も悪くないってことはないですよ。」
被害者に責任を転嫁する発言の問題
刑事が「当然。自分が何も悪くないってことはない」と述べることは、被害者に暗に責任を負わせる発言であり、公平性を欠く可能性があります。被害者が過去の経緯から合理的な懸念を持ち、確認行為を行ったことは、むしろ防衛的対応として正当化されるべきです。このような発言は、被害者の心理的負担を増加させると同時に、問題の本質を曖昧にする恐れがあります。
私:それはだから過去の経緯を考えると私は悪くないです。あの人たちはおかしいです。
刑事:うーんだから、その辺からちょっとどうなの?って思っちゃう。私は。だって失礼ですけど、つきまとって何が得するの?その組織は?
専門家の視点:「つきまとって何が得するの?その組織は?」
組織的な行為を軽視する発言の問題
刑事が「つきまとって何が得するの?」と発言することで、組織的な嫌がらせや監視の可能性を過小評価する態度が示されています。このような発言は、被害者の訴えを軽視し、潜在的な加害行為の背景や動機を見逃す原因となります。組織的な行為の動機は利益追求に限定されず、心理的、社会的、あるいは報復的な意図を含む場合もあり、慎重に調査されるべきです。
私:だから多分私が思うに・・・
刑事:その組織はそれでお金が入るわけでもないでしょ?
専門家の視点:「その組織はそれでお金が入るわけでもないでしょ?」
動機の単純化による事実の軽視
刑事が「その組織はそれでお金が入るわけでもない」と述べることで、組織的な嫌がらせや監視行為における動機の多様性を軽視しています。組織的な行動の背後には、金銭的利益以外にも、威圧、報復、情報収集、権威の誇示など、さまざまな目的が潜む可能性があります。このような単純化した視点は、事件の本質的な背景を見落とすリスクを高め、被害者の訴えを正確に評価する妨げとなります。
私:まず第一に・・・
私:ちょっと座ってもらっていいですか?
刑事:ああいい、このままでいいです。
私:それはあんまり聞いてくれないということですか?
刑事:え、聞いてるじゃん、ずっとさっきから。
専門家の視点:「え、聞いてるじゃん、ずっとさっきから。」
被害者の心理的負担への配慮不足
刑事が「え、聞いてるじゃん、ずっとさっきから。」と発言したことで、被害者が感じている不安や孤立感に対する理解や共感が欠けている可能性が示唆されます。この発言は、被害者が「話をきちんと聞いてもらえない」という印象を持つ原因となり得ます。捜査機関として、被害者の訴えに対して共感的かつ誠実な対応を取ることが、心理的なケアと正確な事実確認の両面で重要です。
私:聞いてくれるんだったらいいんだけど、私が思ったのは、なんかいなくなっちゃう体でそこに立ってんのかなと思ったんですけど。
刑事:ああ、いいですよ。大丈夫ですよ。
私:いいですか?大丈夫ですか?
私:私は最初言った通り、私は全然呑気だから、そんなおかしな車がいても最初は気づかなかったんだけど、だんだんだんだんそれが増えてきたりとか、あからさまになったり、変な動きだったり、してきたから、これはおかしいなって思うようになってきて、なんか監視してるんだなって最初思った。
刑事:じゃあ、やっぱりそれはイメージは利益うんぬんじゃなくて、私を監視してるっていう感じなんだ。
専門家の視点:「じゃあ、やっぱりそれはイメージは利益うんぬんじゃなくて、私を監視してるっていう感じなんだ。」
被害者の訴えを単純化しすぎる問題
刑事が「監視している」という被害者の感覚を直接的に繰り返した発言は、一見共感的に思えるものの、実際には被害者の体験の複雑さを単純化しすぎる恐れがあります。この発言は、被害者が感じている「増えてきた異常な事象」や「警戒すべき行動パターン」といった重要な要素を軽視し、具体的な状況の分析を疎かにしてしまう可能性を含んでいます。
私:だから監視だと思ってた。でも、最近になって気づいたのが、いくらなんでも、その監視は、監視だとしたら、張り込みだとしたら下手すぎるじゃないですか?私にそこまでバレてるんだから。
刑事:だから警察のOBだかがっていう話につながてくるんだ。
専門家の視点:「だから警察のOBだかがっていう話につながてくるんだ。」
発言の背景と問題点
この発言は、警察のOBが関与しているという可能性を安易に繋げてしまうことで、問題の本質から焦点を逸らす危険性があります。警察関係者が関わる可能性を示唆するなら、具体的な根拠や証拠をもとに慎重に議論すべきであり、単なる推測を含む発言は被害者にさらなる混乱や不安を与える恐れがあります。
私:だからそれで、そうじゃなく張り込みじゃなくて、嫌がらせなんだと私は気づいたわけですよ。
刑事:あーそういうことね。
私:わざとチラつかせて、存在してるよと。それをちらつかせて、私にプレッシャーをかけて、私が家から出てく、もう 1 つ可能性ありますよ。
刑事:ちょっと待ってね。
私:もうひとつ可能性はありますよ。嫌がらせでイラつかせてっていうのと、もう 1 つは、父と母は今の団地に住んでるみたいなんですけど、それはたまたま家の電気代を父が払ってた、もう払わない、自分で払う、とかそんな問題で、団地に住んでるってことを私は把握してしまったんですけども。
刑事:(あ、大丈夫ですか?大丈夫?)把握しちゃって?
私:把握しちゃったんですけど、それを、もしかしたら、「そこに襲いに行くなよ」と。そういうのプレッシャーを・・・
刑事:襲う意思はあるの?
専門家の視点:「襲う意思はあるの?」
発言の背景と問題点
刑事の「襲う意思はあるの?」という発言は、被害者の冷静な状態を前提にした対応ではなく、むしろ被害者の精神的負担を増大させるリスクがあります。被害者がすでに精神的なプレッシャーを受けている状況で、このような発言は不必要に挑発的であり、事実確認の範囲を超えた不適切なものと受け取られかねません。また、このような質問は、被害者を犯罪の加害者と見なすような印象を与え、捜査の中立性や公平性に疑問を生じさせる可能性があります。
私:襲う意思はないですよ。ないというか、それはあんまり、それは警察がね、嫌がらせをして、私を精神的に追い詰めるんだったら、追い詰められて、もしかしたら錯乱してやっちゃうかもしれないですよね。逆にね、逆に言えば。
刑事:うん、こうやって今回みたいにこうやってアピールして、プリウスとかで色々アピールして、嫌がらせしてったら、錯乱して、両親とこ行っちゃって、やっちゃうかもしれない。
専門家の視点:「こうやって今回みたいにこうやってアピールして、プリウスとかで色々アピールして、嫌がらせしてったら、錯乱して、両親とこ行っちゃって、やっちゃうかもしれない」
発言の背景と問題点
この発言は、被害者の訴えに対し、警察が取るべき中立的かつ冷静な対応から逸脱している可能性があります。刑事が「嫌がらせを受けて錯乱し、両親のもとへ行って暴力行為に及ぶ可能性がある」と発言したことは、被害者に対して潜在的な加害者としてのラベルを貼るような印象を与えかねません。さらに、このような発言は被害者に対する心理的圧力を助長し、不必要に罪悪感や混乱を与える恐れがあります。捜査の過程で事実確認が重視されるべき中で、個人の感情や予測を基にした発言は、公平な捜査を妨げる要因となります。
推奨される対応
刑事は、被害者が直面している嫌がらせの事実を正確に把握し、客観的な視点から捜査を進めるべきです。また、被害者に対して適切な支援や心理的なケアを提供することが重要です。感情に基づく発言を避け、事実確認と適切な対応に集中することが求められます。
私:そりゃ可能性ですよ。私の今の自分の平静の状態の意思としては、そんなことやる気はないですよ。さらさら。
私:だけど、あんまりそこまでしつこくするんだったら、こっちだって精神的にまいちゃうんで。だから、それが今日私が手を入れた1つの行動じゃないですか?
刑事:いやどっちかっていうと、これは両親が今回そういった手を回してる可能性もあるっていうのと、警察が手を回してるって感じなの?
私:あー、それもちょっとある人から言われたことがあって、警察じゃなくて、それは両親がそういう組織を使ってるんじゃないかとかっていう話はあったんだけど、ただそんな財力もそんなパワーも、もうあの両親がないだろうと、その人は言ってましたよね。
刑事:じゃあどっちにしろ、警察が、警察の OB と、警察が扱ってる組織とかがつけ狙うのは、結局はスタートは両親発信だってことだってことだ。両親とのトラブルがあって・・・
専門家の視点:「じゃあどっちにしろ、警察が、警察の OB と、警察が扱ってる組織とかがつけ狙うのは、結局はスタートは両親発信だってことだってことだ。」
発言の背景と問題点
この発言では、被害者が感じている「つけ狙い」の行動を、両親とのトラブルに起因する可能性として捉えています。しかし、こうした推測を公的機関の職員が口にすることで、被害者が受ける心理的な影響や混乱が増大する恐れがあります。特に、発言の中で「警察が扱っている組織」と言及することで、捜査機関の信頼性や透明性に対する疑念が助長される可能性も指摘できます。被害者の訴えを公平かつ客観的に扱うべき立場であるにもかかわらず、このような発言は、捜査の偏りや被害者への不信感を抱かせるリスクがあります。
推奨される対応
刑事は、両親とのトラブルや背景についての推測を述べる前に、まず被害者が訴える具体的な事象や証拠を確認するべきです。推測による会話を控え、事実に基づいた捜査を進めることで、被害者の心理的な安心感を確保する必要があります。また、こうした話題が被害者に与える影響を十分に配慮したコミュニケーションが重要です。
私:だとしたらもしね。ごめんなさい、お名前伺って・・・。
刑事:どっちにしろ、失礼な話だけど、言ってることはおかしいよ。それは認識した方がいいですよ。
専門家の視点:「どっちにしろ、失礼な話だけど、言ってることはおかしいよ。それは認識した方がいいですよ。」
発言の背景と問題点
この発言は、被害者の主張を「おかしい」と一方的に評価する内容です。発言者が「失礼な話だけど」と前置きしているものの、被害者の認識や訴えに対する否定的な態度が明確に伝わる可能性があります。このような表現は、被害者にさらなる心理的負担を与え、信頼関係を損なうリスクを伴います。また、公的な立場にある人物が「認識した方がいい」という言葉で被害者に自己認識の変化を求めることは、被害者の視点や感じている問題を軽視している印象を与えかねません。
推奨される対応
刑事は、被害者の主張を安易に否定せず、具体的な事実や証拠に基づいて慎重に対応するべきです。疑問がある場合でも、それを伝える際には「なぜそのように感じたのか」や「具体的な背景」を丁寧に聞き取る姿勢が求められます。特に、被害者が警察への信頼を取り戻すためには、共感的で傾聴の姿勢を示しつつ、事実確認のプロセスを説明し、透明性を確保することが重要です。
私:わかりました。だから逆にSさんがそういう風におっしゃるんだったら、あの非常に私は助かるんですよ。なんでかって言ったら、今後もしおかしな車両を見かけたら、それは間違いだとしても 110番することができますから。で 110 番して、相手にしてくれなかったら東松山警察署に電話して、Sさんがいるかどうか分からないけれど、「おかしな車がいると思います。」、「え、じゃあ、あの確認してやるよ」と、「確認しておかしくなかったよ」と、「大丈夫だよ」と。
刑事:そこまでするか分かんないけどね。
専門家の視点:そこまでするか分かんないけどね。
- 警察の責務の放棄:
この発言には、警察の基本的な職務である「市民の安全を守る」姿勢が欠如していることが表れています。市民が危険を感じて通報する行為は、警察が真摯に対応すべき義務であるにもかかわらず、この発言はその責務を軽視し、結果的に市民の警察への信頼を損なうものとなっています。- 被害者の不安を増幅させる可能性:
被害者が具体的な不安を訴えた際に、「そこまでするか分かんない」といった不確実な対応を示すことで、さらなる心理的負担を与えています。警察が被害者の声に対し前向きな姿勢を示さない場合、被害者が正当な救済を求める意欲を損なう恐れがあります。- 法的影響の懸念:
この発言は、警察が通報に対して適切な対応を行わない可能性を示唆しており、被害者が信頼を失うだけでなく、事件解決が遅れる原因となり得ます。
私:してくれるかわかんないけど、とりあえず訴えることができるわけ。今は私をもう警察が相手にしてくれないから、110番しても意味がないから、ましてやこれ、スマホ、スマホもタブレットも買い換えて、今110番しちゃったから、もうダメなんですけど。
刑事:ちょっと待ってください。
刑事:うん。
私:あの・・・。
刑事:いいですか?
刑事:うん。
刑事:じゃあどちらにしろ、今回ね、申し訳ないけど、言ってることもおかしいし、あなたのやった行動自体もおかしい。警察としては、今こうやって話してても、こうやって親がなんか警察組織使ってなんかやってくるで、俺もおかしくなったら両親手出してやっちゃうかもしれない。そんな発言があって、警察でこのまま放置はできないから、ね、保護します。
専門家の視点:「言ってることもおかしいし、あなたのやった行動自体もおかしい」「俺もおかしくなったら両親手出してやっちゃうかもしれない。」
- 被害者の主張を一方的に否定:
刑事が被害者の発言や行動を「おかしい」と断定するのは、客観性を欠いた不適切な対応です。このような対応は、被害者の心理的負担を増大させ、信頼関係を損ねる行為といえます。- 状況の不適切な解釈:
本件では、被害者が仮定の話として「警察が嫌がらせを続けた場合」の可能性、そして「私今の平静の状態の意思としては、やる気はない」と述べているのにもかかわらず、また「それを過度に拡大解釈して対応している点が問題です。また、被害者の行動(運転席への接触)は数時間前に起こったものであり、切迫性を欠いています。- 警察官職務執行法第三条に基づく「保護」の正当性:
刑事の「保護します」という対応は、緊急性や切迫性のない状況では不当と考えられます。同条では「応急の救護を要すると信ずるに足りる相当な理由」が必要とされており、本件ではその条件が満たされていない可能性があります。
刑事:実際に今日ね、あの車停まってる人に、いきなり手出してるし、他人に乗ってる・・・
私:手出してるって、手・・・を置いただけじゃないですか。
刑事:それを出してると言うんです。
専門家の視点:「手を置いただけでも手を出したと言うんです」
- 行動の過度な拡大解釈:
被害者が「手を置いただけ」と説明しているにもかかわらず、刑事がこれを攻撃的な行動として解釈するのは、事実に基づく冷静な判断を欠いた対応です。このような誤った認識は、被害者の権利を侵害し、状況を不必要に悪化させる可能性があります。
刑事:それを含めて保護しますからね。

専門家の視点:「それを含めて保護しますからね」
- 警察官職務執行法第三条の不適切な適用:
「保護」という行為は、切迫した危険や救護の必要性がある場合にのみ正当化されます。今回の発言には、被害者の行動が具体的かつ直ちに「他人の生命や身体に危害を加える恐れ」を証明する説明が欠けており、不当な保護である可能性があります。- 被害者の正当性を軽視:
被害者が「手を置いただけ」と説明している行為を基に、保護を正当化するのは事実の拡大解釈であり、不適切です。
刑事:他人の生命身体に被害を抑える可能性あるから、このままねいられないんで保護しますから。
専門家の視点:「他人の生命身体に被害を抑える可能性あるから、このままねいられないんで保護しますから」
- 具体的な危険性の欠如:
警察官職務執行法第三条に基づき保護が正当化されるには、具体的かつ明白な危険性が必要です。単なる可能性を根拠に保護を強行するのは権限の乱用とみなされるおそれがあります。- 不明確な根拠:
被害者の行動が「他人の生命身体に危害を与える可能性」を示す具体的な証拠や状況が提示されておらず、保護の決定が不適切です。
私:よく分かんない。何で・・・、そんな私が・・・、私がそんな・・・。あのー、何だ?
刑事:はい、じゃあちょっとね、はい、荷物は後で全部確認しますんで、ちょっと来てください。保護です。
専門家の視点:「はい、じゃあちょっとね、はい、荷物は後で全部確認しますんで、ちょっと来てください。保護です」
- 保護理由の曖昧さ:
この発言では、なぜ「保護」が必要なのか具体的な説明が欠如しています。被害者が納得できる形での正当な理由を説明しない保護は、警察官職務執行法の趣旨に反します。- 荷物確認の適切性:
「荷物を後で確認する」という発言は、被害者のプライバシーを軽視しているようにも受け取れます。これには正当な法的手続きが求められます。
事情聴取に関する法律
- 刑事訴訟法
- 警察官職務執行法
- 憲法
刑事訴訟法
第198条
検察官、検察事務官又は司法警察員は、被疑者を取り調べることができる。ただし、取り調べに際しては、被疑者に対し、その権利を害しないように十分配慮しなければならない。
第199条
検察官、検察事務官又は司法警察員は、犯罪の捜査に必要があると認めるときは、裁判官の令状によらなければ、被疑者の身柄を拘束して取り調べることはできない。
警察官職務執行法
第2条
警察官は、職務の執行に当たっては、法令を遵守し、全体の奉仕者として公平・中立を旨とし、人権を尊重しなければならない。
憲法
第31条
何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命もしくは自由を奪われ、またはその他の刑罰を科せられない。
第33条
何人も、現行犯として逮捕される場合を除いては、権限を有する司法官憲が発する令状により、これを逮捕される。
専門家による事情聴取を法律と照らし合わせた問題点
- 被疑者・被害者・参考人の立場の曖昧さ
- 証拠提出を強要する発言
- プライバシーへの不当な干渉
- 心理的圧迫を与える質問
- 被害者の供述信頼性を否定する態度
- 加害者の暗示を含む発言
- 供述者に偏見を持った発言
- 刑事による捜査の主体性の欠如
被疑者・被害者・参考人の立場の曖昧さ
基づくセリフ:
刑事: 「じゃあ、加害者にしたいわけじゃないですが…」
供述者: 「私は加害者なんですか?被害者なんですか?」
刑事: 「それは加害者にしたいわけではなく…」
これらの発言から明らかなように、供述者が被疑者・被害者・参考人のどの立場にあるのかが明確にされていない。刑事訴訟法198条に基づき、被疑者として取り扱う場合はその旨を告知する義務がある。また、被害者である場合には被害者支援を提供する義務が存在する。これらの義務を果たさずに事情聴取を進めることは、供述者の法的地位を不明確にし、権利を侵害する可能性がある。さらに、このような曖昧さは供述の信頼性を低下させるだけでなく、供述者に不必要な心理的負担を与える要因にもなり得る。
証拠提出を強要する発言
基づくセリフ:
刑事: 「動画残ってます?残っていれば、それが状況の証拠になります。」
刑事: 「もう一回確認してもらっていいですか?」
このような発言は、供述者に対して証拠を提出することを強要しているように聞こえる。刑事訴訟法197条に基づき、供述者が証拠を自主的に提出する権利は認められるが、それを強制することは法的に問題がある。特に、証拠の有無を確認することに過剰に執着する態度は、供述者に対して不必要な圧力をかけ、心理的負担を増大させる可能性がある。
プライバシーへの不当な干渉
基づくセリフ:
刑事: 「スマホを見せてもらえますか?」
供述者: 「えっと、いや、そういうわけじゃないんです。ただ、自分のスマホですから、あまり他人に見せたくないというか…」
供述者がプライバシー保護の観点からスマホの提示を拒否しているにもかかわらず、刑事がこれを求める行為は、憲法13条に定められた個人の尊重およびプライバシー権を侵害する可能性がある。供述者の意思を尊重せずにこのような要求を行うことは、事情聴取の信頼性や公正性を損なう行為といえる。
心理的圧迫を与える質問
基づくセリフ:
刑事: 「あなたが手を入れたのは、相手が怖がると思わなかったんですか?」
刑事: 「あなたが逆の立場だったらどう感じますか?」
これらの発言は、供述者に対して心理的な圧迫を与えるものと解釈できる。刑事訴訟法198条および199条では、自白の強要や心理的な圧力を禁じており、憲法38条により、供述者が自己に不利益な供述を強要されない権利が保障されている。このような質問は供述者に罪悪感を植え付ける意図があると解釈される可能性があり、事情聴取の公正性を損なう行為といえる。
被害者の供述信頼性を否定する態度
基づくセリフ:
刑事: 「失礼な言い方だけど、本当かな?と思っちゃう。」
刑事: 「話を聞いていると、ずっと思い込みにしか聞こえないんですよ。」
これらの発言は、供述者が被害者として話している内容に対して不信感を示しており、供述の信頼性を否定するものと受け取られる。被害者が事情を説明している最中にこのような態度を取ることは、刑事訴訟法199条に反する可能性がある。また、供述者が感じる心理的負担を増大させ、さらなる供述を控える原因となり得る。
加害者の暗示を含む発言
基づくセリフ:
刑事: 「あなたが手を入れたのが発端なんじゃないですか?」
刑事: 「自分が何も悪くないってことはないですよ。」
これらの発言は、供述者を加害者として暗示する内容を含んでいる。刑事訴訟法198条では、供述者が被疑者である場合、その立場を明確にする義務があるが、曖昧な状況のまま加害者として扱うことは供述者の人権を侵害する可能性がある。また、供述者が被害者としての主張を行う権利を阻害する行為とも解釈される。
供述者に偏見を持った発言
基づくセリフ:
刑事: 「要は、つきまとって何が得するの?その組織は?」
刑事: 「それは単なるあなたの思い込みじゃないですか?」
供述者の話を偏見のある態度で否定するこれらの発言は、刑事訴訟法および警察官職務執行法における職務の公正性を欠く行為といえる。また、供述者が精神的な圧迫を感じ、正当な供述を行う機会を失う可能性がある。特に、供述者の主張を軽視するような態度は事情聴取の信頼性を大きく損なう。
刑事による捜査の主体性の欠如
基づくセリフ:
刑事: 「ごめんなさい、それはちょっと私たち東松山警察では…。」
刑事: 「それは分からないですよ。」
これらの発言は、捜査の主体性を欠く態度を示している。刑事訴訟法199条に基づき、刑事は事件の真相を究明する責務があるが、このような発言はその責任を放棄しているように受け取られる。また、供述者が信頼感を失い、さらなる協力を控える要因にもなり得る。
専門家による事情聴取の問題点の提起
- 被疑者・被害者・参考人の立場の曖昧さ
- 刑事によるスキル不足と不適切な対応
- 供述者の心理的負担の過大化
- 供述者の自己決定権の侵害
- 事情聴取の透明性の欠如
被疑者・被害者・参考人の立場の曖昧さ
事情聴取において、供述者が被疑者なのか、被害者なのか、参考人なのか明確にされないまま進行する場合がある。この曖昧さは、供述者に混乱と不安を与えるだけでなく、供述内容が後にどのように法的に扱われるのか理解できないという問題を生じさせる。特に、事情聴取中に刑事が供述者を暗黙的に「加害者」として扱うような発言をした場合、供述者の権利が侵害されるリスクが高まる。これにより供述者が防御的になり、正確な情報提供が困難になる可能性がある。
刑事によるスキル不足と不適切な対応
事情聴取を行う刑事が適切なスキルを持っていない場合、供述者に対する質問や対応が不適切になる可能性がある。たとえば、心理的な配慮が欠けた質問や、供述者の話を十分に聞かずに結論づけてしまうことがある。また、刑事の中には法律や倫理に反する行動を取る者がいる場合もある。このようなスキル不足や不適切な対応は、供述者の信頼を損ねるだけでなく、供述の正確性にも悪影響を与える可能性がある。さらに、刑事が法律違反を行うことで、供述者の権利が侵害される重大な問題が生じることもある。
供述者の心理的負担の過大化
事情聴取の際、供述者が刑事から圧力を感じることがある。特に、供述内容がすでに結論づけられているような言動や、供述者を追及する態度が見られる場合、心理的負担が増大する。この負担により、供述者が自分の意見を自由に述べることが難しくなる可能性がある。また、供述者が心理的負担に耐えかねて不正確な情報を提供してしまうリスクもある。
供述者の自己決定権の侵害
供述者が自由に供述する権利を侵害されることがある。たとえば、刑事が供述者に特定の答えを誘導する質問をしたり、供述内容を無理に変更するよう求める場合、供述者の自己決定権が損なわれる。このような行為は、供述者の信頼を失わせるだけでなく、供述の信憑性をも低下させる可能性がある。
事情聴取の透明性の欠如
事情聴取のプロセスが透明でない場合、供述者やその弁護人に不信感を与えることがある。たとえば、供述内容が正確に記録されていない場合や、供述者の同意なく供述内容が第三者に共有される場合、供述者の権利が侵害される可能性がある。透明性の欠如は、供述者だけでなく、捜査全体の信頼性にも影響を与える重要な問題である。
まとめ
刑事による事情聴取における問題点として、被疑者・被害者・参考人という立場の曖昧さや、刑事の不適切な発言や行動が供述者に及ぼす心理的影響、そして供述者の権利の侵害や事情聴取の透明性の欠如が挙げられた。事情聴取は、供述者の立場を明確にし、心理的負担を軽減しつつ、公平で透明性のある手法で進めることが求められる。特に、法律や倫理に基づいた対応を徹底することで、供述者との信頼関係を築き、正確な事実を引き出すことが重要である。本稿で提起した問題点を踏まえ、より適切な事情聴取のあり方を模索することが必要不可欠である。
